可能性のない獣

半寝たきりの2型糖尿病患者が書くあれこれ

気になる先生を追え!(Dr.ゆきなり先生③インスリン抵抗性の真因)

はい。こんにちは。

マダオです。

 

Youtubeにて糖尿病を解説されている現役医師の動画を紹介するシリーズ、『気になる先生を追え』の時間がやってきました。

 

前回に引き続き、ご紹介するのは、Dr.ゆきなり【糖尿病改善コーチ】先生です。

(以下、本ブログではゆきなり先生とお呼びします)

そろそろカテゴリー名をゆきなり先生を追えにした方がいいのではないかという気がしてきましたが、深く考えてはいけません。


自分の勉強とゆきなり先生の応援をかねて、簡易レジュメとともにご紹介です。

 

www.youtube.com

 

簡易レジュメ

前置き

今回のテーマは糖尿病の黒幕について。

糖尿病の原因・黒幕は何か理解することで貴方の血糖値は劇的に下がる。

結果として、薬をやめることができたりするし、採血の結果を怯えながら待つなんてことがなくなる。

 

周囲の人と比較して

そんなに食べすぎているわけでもない

そんなに太っているわけでもない

なのに、何で糖尿病になってしまったのか、何で血糖値が下がらないのか、そういう悩みを持つ人に、ほとんと例外なく当てはまる原因が、今回お話する糖尿病の黒幕。

糖尿病の黒幕を知らずに治療を続けていっても決して糖尿病は解決しない。厳しい節制を続けてもよくなるどころか悪化する可能性すらある。

 

黒幕について 3:17

糖尿病の黒幕とはインスリン抵抗性という現象です。

インスリン抵抗性とは自分の体から血糖値を下げるために出ているインスリンがうまく働かないので血糖値が思ったように下がらないという現象。

インスリン抵抗性の根本的な原因は、太り過ぎ・内臓脂肪のつき過ぎだと考えられている

体に脂肪がつくと血糖値を下げるインスリンの働きが邪魔されるので、血糖値が高いのにインスリンが効かない。=インスリンに抵抗する。ということでインスリン抵抗性と言われている。

インスリン抵抗性のせいで膵臓が頑張ってインスリンを出し続ける、という非効率的な体になってしまっている。

そして多くの糖尿病患者の原因はこのインスリン抵抗性

インスリン抵抗性の改善こそが、糖尿病の改善のために一番大切なこと。

 

ボクは専門医としてインスリン抵抗性という現象をとても不思議に思っていた。

なぜかというと、ほとんどの糖尿病患者からあふれるほどインスリンが出ていたのに血糖値が全然下がらないから。

そして何より不思議だったのはあふれるほどインスリンが出ている患者になぜインスリン注射をするのか、また膵臓からのインスリンを増やすような薬を処方するのか、ということ。

これはボクが若手だったときに感じた7不思議の1つ。

その後研究者となり、選んだテーマの1つがインスリン抵抗性の根本的原因の解明。

そしてわかったのがインスリン抵抗性改善のためにはあることが必要だということ。患者が普段言われている「痩せましょう」「ダイエットしましょう」という指導ではインスリン抵抗性は改善しないということ。

実はインスリン抵抗性の原因だと考えられている太り過ぎや内臓脂肪のつき過ぎは、インスリンが沢山出た結果の現象。

インスリン抵抗性の原因は太り過ぎではなく、インスリンが出すぎていること。

肥満になるからインスリンがあふれるほど出るわけではなく、インスリンがあふれるほど出るから肥満になる。

因果関係が逆!

インスリンが出すぎる生活をするから脂肪がついて、インスリンが効きにくい体になる。

 

○黒幕(インスリン抵抗性)の改善方法について 9:02-

 

インスリン抵抗性を改善する方法を2つ教えます。

1つめ。食事内容。炭水化物を控えめにすることインスリンは糖質に反応して分泌される。

2つ目。食事間隔。食事と食事の間を空けることインスリンが出ない時間を作る。夕食はできれば20時までに済ませておいてほしい。そして朝食までの時間を12時間は空けてほしい。食事をしない12時間はインスリンを出さないゴールデンタイム。

 

○今回のお話のまとめ 12:58-

 

インスリン抵抗性が2型糖尿病の黒幕。

インスリン抵抗性を改善できれば、糖尿病は必ず良くなる。

インスリン抵抗性を改善するための2つのポイント。

①炭水化物の量を控えめにする

②食事と食事の間の時間を空ける。夕食から朝食まで12時間空ける。

 

Dr.ゆきなり【糖尿病改善コーチ】 糖尿病の隠れた「黒幕」を徹底解説。これさえ理解できれば、今日から血糖値がぐんぐん下がります! レジュメ化作業マダオ

 

いやー、恐ろしい密度の動画ですね。

はっきり言いましょう。本動画を1回見ただけで内容を理解できる人はメチャクチャ頭がいいと思います。

通しで3回。レジュメ化作業のために追加で5回以上聞いていてなお、何か間違った解釈をしていないか不安になるレベルのお話です。

結局なんだか分からん、という人は12:58-のまとめの内容だけ頭に入れればいいと思います。

 

実は、マダオがゆきなり先生激推しになったのは、この動画を見たからです。

実生活でコペルニクス的転回を見たのは生まれて初めてで多大な衝撃を受けました。

自身の闘病生活の中で、実体験としてモヤモヤ~っと掴みかけていたものが、突如言語化して叩きつけられる衝撃!これがプロとアマチュアの差かと心底感動しました。

 

インスリン抵抗性を改善するための方策も論理的かつ具体的です。

ゆきなり先生のお話が医学界でどのような立ち位置にある学説なのかマダオには分かりませんが、実際、これと似たようなことをして、糖尿病と闘ってきたため、効果は十分すぎるほど分かっています。

 

僭越ながら、マダオなりに補足させていただくと

①炭水化物を控えめにする

という部分については「血糖値を上げないことによりインスリンを出させない」ための方策ですので、GL値を参考に総合的に食べるものを選ぶとより効果的ではないかと思います。

マダオの独自の意見・解釈ですので、ご注意下さい)

beast-of-no-possibility.hatenablog.com

 

こうして考えると糖尿病患者という立場も意外と悪くないな、と思えますね。

なにせ自分の体で人体実験し放題です。

どんな理論も実際に人体実験で結果を出さないと公式の場に出せませんが、人体実験はお金も時間もかかりますからねぇ。

 

MADAOな発言はともかくとして、大変勉強になりました。

今後とも、積極的な情報発信をお願いできればと思います。

ゆきなり先生ありがとうございました。大変勉強になりました!

続編はこちら。

気になる先生を追え!(Dr.ゆきなり先生④糖尿病が良くなる人だけやっている3つの習慣)

気になる先生を追え!(Dr.ゆきなり先生⑤猛烈に血糖値を上げる4つの悪習慣)

気になる先生を追え!(Dr.ゆきなり先生⑥この臓器のダメージが人を糖尿病にする)

気になる先生を追え!(Dr.ゆきなり先生⑦カロリー制限はするな)

 

前編はこちら。

 気になる先生を追え!(Dr.ゆきなり先生①最適な運動療法) 

気になる先生を追え!(Dr.ゆきなり先生②CGMの効果)

 

 

当ブログの代表的な記事はこちら。

HbA1c9.7→4.8にするために何をしたか公開中。

beast-of-no-possibility.hatenablog.com

 

 

CGMマダオがイチオシする商品の一覧はこちら。

beast-of-no-possibility.hatenablog.com

 

 

なお、本記事はマダオ個人の体験談とそれに基づく感想です。

個人個人で体質も糖尿病の重症度も違いますので、運動・食事等については自身の主治医や栄養士など専門家の意見を参考に行って下さい。

 

参考にした著作・HP・動画は当ブログ管理人のマダオが自身の糖尿病生活の参考にするため、閲覧させていただいている先であり、当ブログとは一切関係がありません。当ブログの記述に不正確さがあった場合、全て管理人のマダオに責任があります。

 

【マダオが気になる糖のニュース】HbA1cスパイクの恐怖

はい。こんにちは。

マダオです。

 

今回はHbA1cスパイクという未知の知識を得たので、ご紹介です。

かがやき糖尿病内分泌漢方クリニック様の運営されているHPの記載です。

神戸にある病院さんですが、糖尿病患者の治療実績まで公開されています。超珍しい。

医療の世界はなぜか実績を出さない傾向にありますが、こういう気合の入った病院が近所にないのは悲しいなぁ・・・。

 

グルコーススパイクよりも怖い?HbA1cスパイクについて│Mossanの糖尿病ガジガジ日記 様

 

さて、本題ですが、血糖値スパイクという言葉は、意外と知られていて、マダオのような一般患者でも気をつけるようにしている人は多いです。

しかし、HbA1cスパイクというとどうでしょうか。

 

受診毎のHbA1cのバラつきが大きいほど、死亡率が明らかに上昇

 

HbA1cを追った期間は平均4年で、その間に8回程度(最低でも4回)HbA1cが測定されており、そのばらつき(変動係数: Coefficient of variation グラフ横軸)と死亡率の関係を表した

 

結果として『変動係数4.71』を超えると死亡リスクが明確に上がる、というお話です。

詳細は、リンク先にありますので、ぜひ御覧ください。

 

しかし、変動係数とか言われると文系の諸氏には???って感じになろうかと思います。(かくいうマダオもさっぱりです)

エクセルで計算可能なので、「変動係数 エクセル」とかでGoogle先生に質問してみて下さい。

過去4年のHbA1cのデータさえあれば、計算可能です。

多分、年度ごとに一番高い数字と一番低い数字を選べばいいでしょう。

 

さっそくマダオも計算してみました。

とはいえ、病歴1年半ですので、およそ2ヶ月ごとのHbA1cを8個持ってきました。

 

9.7
6.6
5.5
5.2
5.3
5.1
5.1
4.8

 

平均    5.9 (AVERAGE)
標準偏差    1.52 (STDEVP)
変動係数    25.67%(STDEVP/AVERAGE)

 

変動係数は25オーバー!

死亡率は1.4倍くらいですね!(白目

変動係数4.71に抑えたければ、最大値と最小値の差をざっくり0.7程度に抑えないとダメっぽいです。

なので、マダオの場合、今後4年の目標は4.8-5.5のレンジでHbA1cをコントロールすることになりそうです。

あんまり自信ないなぁ・・・。

 

みなさんもHbA1cの上下幅について気にしてみるといいかもしれません。

 

マダオが気になる糖のニュース NO.05
かがやき糖尿病内分泌漢方クリニック様ありがとうございました。

 

 

当ブログの代表的な記事はこちら

beast-of-no-possibility.hatenablog.com

 

 

なお、本記事はマダオ個人の経験に基づく感想です。

個人個人で体質も糖尿病の重症度も違いますので、運動・食事については自身の主治医や栄養士など専門家の意見を参考に行って下さい。

 

参考にした著作・HP・動画は当ブログ管理人のマダオが自身の糖尿病生活の参考にするため、閲覧させていただいている先であり、当ブログとは一切関係がありません。当ブログの記述に不正確さがあった場合、全て管理人のマダオに責任があります。

こんな先生は嫌だ

はい。こんにちは。

マダオです。

 

いち患者として、嫌だなぁと思う記事を見つけたのでご紹介です。

 

【糖尿病】むしろ血糖値が上がることも…!? 「糖質制限」のワナ(総合内科専門医が解説) | 幻冬舎ゴールドオンライン

 

宇都宮で開業されている総合内科専門医の先生が書いた記事です。

糖尿病を独自の手法で分類したい、等の素人には何の意味があるか分からない主張に混じって患者の失敗をあげつらうような内容を書かれています。

 

これは私の糖尿病患者さんで経験した例です。彼は常日頃から極端な糖質制限を課しており、週に一度だけスポーツクラブで厳しい筋肉トレーニングもしていたようです。その患者さんが随分久しぶりに当院を受診したとき、彼は早朝に豆乳だけ飲んで、スポーツクラブでトレーニングをした後でした。もちろん、トレーニング後は何も食べていなかったようです。

 

さっそく当院で血糖検査をしたところ、血糖は急上昇して300mg/dl近くになっていました。当然、彼は不思議に思いました。ほぼ何も摂っていないにも拘わらず、なぜ血糖値はそんなに上がってしまったのでしょう?

 

【糖尿病】むしろ血糖値が上がることも…!? 「糖質制限」のワナ(総合内科専門医が解説) | 幻冬舎ゴールドオンライン

 

事が起こったあとに、それっぽい理屈をつけて解説するだけなら、マダオでもできます。

それを患者の選んだ糖質制限のせい、運動のせい、無知のせいと他人事で片付けて自分の正当性を主張するのは主治医として如何なものでしょうか。

そういう悲しい事故を起こさせないための専門家だとおもっているのですが・・・。

 

これはマダオがしばしば診察室で感じることでもあるのですが、先生方からすると糖尿病の診察は日常風景であり、「ありふれてて退屈」であるようです。

しかし、患者からすれば人生の一大事であり、「どうにかして良くしたい」と過剰な対策に走ってしまうのです。

 

そういった事情を踏まえたうえで、この先生が当該患者に対してどういう運動療法・食事療法の指導をされていたのか、非常に気になります。

何にせよ理屈が分かっているのに事故を防げないのでは、何もわかってないのと同じではないでしょうか。

 

糖尿病のような完治しない病気は、医者と患者が二人三脚で対応する必要があるはずですが、何とか病気を良くしようともがく患者の努力を切り捨てるこの先生の文章からは体温を感じることができません。

 

そして冷血ベースで本件の解決策を考えるなら、血糖値を日常的に測定していくこと以外にありえません。

『極端な』糖質制限や『強度の高い』運動というふんわりとした表現で患者を問題視している場合ではないのです。

患者は生きた人間である以上、摂取する糖質が少ない人もいれば、仕事等で強度の高い運動をする人もいます。

また、当然ですが人により体質や糖尿病の重症度が違います。

つまり、CGM(持続血糖モニター)を使うなりして、当該患者の血糖の変動を把握していなければ、第2、第3の事故を起こす可能性は否定できないのです。

 

この先生は患者の失敗として語っていますが、本当に患者だけの問題でしょうか。

自著で新しい糖尿病の分類を主張される前に、目の前の患者にもう少し目を向けていただきたいものです。

 

ええー。全部オレのせいっすかあ?

 

当ブログの代表的な記事はこちら

beast-of-no-possibility.hatenablog.com

 

 

なお、本記事はマダオ個人の経験に基づく感想です。

個人個人で体質も糖尿病の重症度も違いますので、運動・食事については自身の主治医や栄養士など専門家の意見を参考に行って下さい。

 

参考にした著作・HP・動画は当ブログ管理人のマダオが自身の糖尿病生活の参考にするため、閲覧させていただいている先であり、当ブログとは一切関係がありません。当ブログの記述に不正確さがあった場合、全て管理人のマダオに責任があります。

【マダオが気になる糖のニュース】「糖尿病」の名称変更へ ~患者の9割が不快感【特別編】

はい。こんにちは。

マダオです。

 

突然ですが、マダオが気になる糖のニュースの時間がやってきました。

なにやら糖尿病じゃない人が盛り上がっている気配がするので、ガチの2型糖尿病患者目線で以下のニュースに私見を述べたいと思います。

 

「糖尿病」の名称変更へ~患者の9割が不快感—糖尿病協会~|医療ニュース トピックス|時事メディカル|時事通信の医療ニュースサイト

時事通信 様

 

都内で同日開いたセミナーで説明した。患者を対象としたインターネットによるアンケート調査(2021年11月8日~22年9月30日実施)によると、回答者1087人の9割が病名に何らかの抵抗感・不快感を持ち、変更を希望する人が8割に上った。「尿」という言葉が持つ負のイメージへの懸念が多かったという。

 同協会の清野裕理事長はセミナーの冒頭、「糖尿病に対する誤った認識が偏見を助長し、差別を生んでいる」と指摘。具体例として「生命保険や住宅ローンに加入できない」「就職が不利になった」「怠け者のような目で見られる」などを挙げた上で、医療従事者やメディアが事態改善に力を注ぐ必要性を強調した。

「糖尿病」の名称変更へ~患者の9割が不快感—糖尿病協会~|医療ニュース トピックス|時事メディカル|時事通信

 

当該セミナーにて具体的にどう話したのか不明なので、記事の字面だけで判断させてもらいます、と前置き。

その上で申し上げると、薄い、というか浅い・・・。

 

まぁ、他人に「糖尿病」と伝えなきゃいけない時って食事に関する場が多いですから、「尿」だの「便」だのという排泄物を表す単語を使いづらい、という面は確かにあります

なにせ100年以上前の明治時代初期に統一された名称なので、令和の現在と感覚が違う、というのは確かなことでしょう。

 

しかし、差別の具体例が共感しづらい内容多いんですよ。

これって病名変更したからどうにかなる問題でしょうか??

 

「生命保険や住宅ローンに加入できない」

実際は「できない」ではなく、「しにくい」のようです。

しかし、これは当然といえば当然です。

保険会社は慈善事業ではありません

健常者の10倍の保険料を支払ってでも保険に入りたいという糖尿病患者がいっぱいいれば、専用商品が設計されるかもしれませんが、糖尿病の重症度を表す指標が医療現場にすら存在しない以上、保険屋に正しいリスク評価をしろと言っても無理無茶無謀というものです

ただ、投資をかじっていた立場から言わせてもらうと、あらゆる保険は基本的にペイしない設計になっています。胴元である保険会社が負けるようなオッズ設定なら、この世に保険会社は一社も残っていませんし、高給取りの社員も存在しません。

だから加入できなくても特に問題はないと極論することも一応可能・・・。

 

「就職が不利になった」

これも雇用者側の立場で考えれば当然でしょう。

自分が社長だとして同じ給料を払うなら、健康で長く働ける可能性がある人の方を選ぶでしょう。障害者採用枠にでもなるならともかく、気を使わなきゃいけない要素がある人材を心から欲しがる社長なんていますかね??

糖尿病の重症度を表す指標がない以上、雇用側に正しいリスク評価を求めるのは(以下略

一応補足ですが、就職において病気の告知義務はありません。ただ、大体の糖尿病患者は入社時の健康診断でバレるでしょうから、隠し通すのは現実的じゃないでしょう。

 

「怠け者のような目で見られる」

これは世間一般の見る目が冷たい、という内容だと思います。

しかし、世間一般だけじゃなく医療従事者も似たような感覚の人多いんだよなぁ。

なんなら、同じような症状で苦しんでいるはずの1型糖尿病の人ですら、2型なんぞと一緒にするな、と主張する人いますし。

これは正直言うと「生活習慣病」という括りを使用したことの弊害だと思っています。

そもそも生活習慣病」というのは、昭和30年代に行政界隈で提唱した「成人病」を言い換えた言葉で医学用語ではなく明確な定義はありません

 

生活習慣病とは? | e-ヘルスネット(厚生労働省)

 

生活習慣を改善することで病気の予防ができるのではないか、という理由で、平成初期に言い換えを行ったようなのですが、実際に癌や糖尿病の患者が減ったかというとご存知のとおり。遺伝的な要素が強い病気だという認識が一部の医療従事者に広がったのが不幸中の幸いと言えます。

生活習慣病と言い換えた結果、残ったのはだらしない生活習慣をすることにより病気になったアホ、という世間の評価がほとんどでした

 

まとめ

すでに発症済みの2型糖尿病患者からすると、今更病名を言い換えたところで、ほとんど意味はないと感じます。

糖尿病という言葉を何の疑問もなく使う古い世代のコミュニティに所属していますし、その手の言葉狩りみたいな話に少しウンザリしている部分があります

なんでも○○ハラスメントと言われるこのご時世に物申したい部分もあります。

 

しかしながら、後の世代の糖尿病患者に自分たちと同じ思いをして欲しいかというと否、断じて否なのであります

100年後の糖尿病患者が病気の実態に即した取り扱いを受けられるような名称変更であれば大賛成です。

ただし、30年前、成人病を生活習慣病と言い換えた後に偏見以上の何が残ったのか。

それを思えば、本件に関して拙速な変更が必要な場面とは到底思えません

 

どうしても、糖尿病を取り巻く偏見を取り除きたいなら、生活習慣病という言葉を放送禁止用語にする運動から始めてはいかがなものかと思います。

素人考えですが、糖尿病という単語の言い換えが今すぐ必要ならば

遺伝的要素がほぼない1型糖尿病は突発型高血糖症。

遺伝的要素が強い2型糖尿病は遺伝型高血糖

としておけばいいのではないでしょうか。

 

 

マダオが気になる糖のニュース NO.EX02

 

 

当ブログの代表的な記事はこちら

beast-of-no-possibility.hatenablog.com

 

 

なお、本記事はマダオ個人の経験に基づく感想です。

個人個人で体質も糖尿病の重症度も違いますので、運動・食事については自身の主治医や栄養士など専門家の意見を参考に行って下さい。

 

参考にした著作・HP・動画は当ブログ管理人のマダオが自身の糖尿病生活の参考にするため、閲覧させていただいている先であり、当ブログとは一切関係がありません。当ブログの記述に不正確さがあった場合、全て管理人のマダオに責任があります。

【マダオが気になる糖のニュース】糖尿病の人の認知症を「7つの生活スタイル」で予防

はい。こんにちは。

マダオです。

 

本日もマダオが気になる糖のニュースの時間がやってきました。

今回も糖尿病ネットワーク様の記事で、2022年9月27日掲載されたものです。

 

糖尿病の人の認知症を「7つの生活スタイル」で予防 実行すると認知症リスクは54%減少 | ニュース | 糖尿病ネットワーク 様

 

米国神経学会(AAN)は、▼健康的な食事、▼運動を習慣として行う、▼座ったままの時間を減らす、▼社会的交流を活発にするなど、「7つの健康的な生活スタイル」が、糖尿病の人の認知症リスクを低下させることが、17万人近い人を対象とした研究で明らかになったと発表した。
 7つの健康的な生活スタイルのすべてを実行している糖尿病の人は、あまり実行していない糖尿病の人に比べ、認知症の発症リスクが54%減少した。

糖尿病ネットワーク 糖尿病の人の認知症を「7つの生活スタイル」で予防 実行すると認知症リスクは54%減少 

 

詳細は元記事をご確認いただきたいのですが、マダオが気になるのは残りの3条件です。

タバコを吸わない、睡眠をしっかりとる、ここまでは良いです。

血糖値の安定にも良いらしいですよねー。

注目なのは、最後の条件。適度なアルコール摂取です。

 

マジですか?飲んで良いんですか??

1つの条件を満たすごとに11%も認知症リスクを下げられるという話ですから飲まざるを得ないでしょう。

ウィスキーか焼酎なら炭水化物0だから、基本悪影響はないはず。

 

しかし、一応念のため調べましょう。

 

アルコールと糖尿病 | e-ヘルスネット(厚生労働省) 様

 

泣く子も黙る厚労省のHPでも、『糖尿病の発生を抑えると考えられています』と書かれています。

まぁ、既に患者の場合はどうなのか、ですが、発生を抑えるなら、血糖コントロールに悪い影響が出ると考えづらいですよね。

しかし、念には念を入れるスタイル。

 

お酒は飲んでも大丈夫?アルコール量のおはなし | 読みもの 調べもの 様

 

うん?

『アルコールはアルコールそのものの作用やアルコールの代謝に伴って、血糖値に影響を与えます』とありますね。

 

これは、個人差があるパターンでしょうか。

 

実は、飲酒、既に自分の体で実験したことがあります。

今年の正月に焼酎200mlを7日かけて飲んだんです。

確かに飲んだ直後は血糖値がビクリともせず、いいじゃん、いいじゃんと思ってたんですが、次の検査に行ったときにHbA1c0.3上がってたんです。

その他の食生活は特に変えてないのに、その時の検査だけ上がったんですよ。

年末年始の2週間のリブレの記録を見る限り、特に異常な数値ではなかった、というのも謎です。

 

なので、マダオは飲酒について長期間の血糖コントロールに影響を及ぼすのかもしれない、という疑いを持っています。まぁ、血糖値のコントロールが思うように行かない場合は一回断酒を試すのもいいかもですね、くらいの話です。

 

ここまでが糖尿病のお話。

ここからが癌のお話です。

 

酒は百毒の長!? 飲酒で高まるがん罹患リスク、節度ある飲酒を | 再発転移がん治療情報 あきらめないがん治療ネットワーク様

 

詳しくは上記HPをご確認いただきたいのですが、東京大学大学院の研究で毎日1杯の飲酒で癌全体のリスク5%UP、部位により40%超UPという恐ろしい報告が挙がっています。

百薬の長などと言われる時代は終わってるんですね。

そして、覚えてらっしゃるでしょうか、糖尿病患者の癌発生率を・・・。

 

beast-of-no-possibility.hatenablog.com

 

というわけで、お酒は祝い事で少量程度に留めておいた方がいいと思います。

 

食べ物より酒に執着が強いマダオが糖のニュースをお送りしました。

 

マダオが気になる糖のニュース NO.04
糖尿病ネットワーク様、あきらめないがん治療ネットワーク様ありがとうございました。

 

 

当ブログの代表的な記事はこちら

beast-of-no-possibility.hatenablog.com

 

 

なお、本記事はマダオ個人の経験に基づく感想です。

個人個人で体質も糖尿病の重症度も違いますので、運動・食事については自身の主治医や栄養士など専門家の意見を参考に行って下さい。

 

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アスピリン(解熱鎮痛剤)と低血糖

はい。こんにちは。

マダオです。

 

新型コロナワクチンですが、やっとオミクロン株対応型の接種できるようになりましたね。もしかしたら既にBA5対応ワクチンが打てる自治体なんかもあるんでしょうか。

 

さて、マダオ先日、オミクロン対応ワクチンを打ってきました

ここで1つ大きなミスをしました・・・。

解熱薬もらい損ねたんですよ。

先生も疲れてたんでしょうか、「解熱剤出しとくねー」という言葉に反して処方箋なし!

そういう時に限って出る副作用。

3日間39度を行ったり来たりしたんです。

 

1日目は、すぐ下がると信じて我慢したんですが、2日目に飲んじゃったんですよ、市販薬のアスピリン(解熱鎮痛剤)

母が枕元まで持ってきて「飲め飲め」と騒ぐので、箱の中にある添付文書に糖尿病患者への警告文がないことだけ確認。

いつもはもう少し用心深く調べるんですが、39度も熱があるとどうしても雑な部分が出てきます。

ゴクリと飲むこと6時間後。

ふと目を覚まし、トイレに行こうと立ち上がると異変が。

手指の震え、体の芯から来る寒気、歯の根が合いません

室温20度なのに雪山にいるかのような異常。

 

ここまであからさまな症状だとCGMを付けていなくても低血糖の症状だと分かります。

煎り大豆、ミックスナッツ、豆乳、ヨーグルト等、すぐに口にできるものを片っ端から食べると一旦落ち着きました。

 

最近、低血糖が出がちだったので、熱のせいで酷くなったかと思い、そのまま合計4回アスピリンを服用してしまったのですが、完全にNGでした。

 

糖尿病患者には禁忌?市販薬との飲み合わせに要注意 | Oasis Medical(オアシスメディカル) | 透析クリニック運営・透析医療の情報発信

Oasis Medical 様

 

3日目の朝に思い立って調べたら、NG薬じゃないですか!

 

糖尿病患者にとって注意すべき風邪薬の成分は、「プソイドエフェドリン」「エフェドリン」「メチルエフェドリン」「アスピリン」の4つです。

 

糖尿病患者には禁忌?市販薬との飲み合わせに要注意 | Oasis Medical(オアシスメディカル) | 透析クリニック運営・透析医療の情報発信

 

アスピリンは「アセチルサリチル酸」と表記されていることもありますが、インスリンの働きを強化する作用があるそうで、低血糖のおそれがあります

 

他の3つなら血糖上昇なのに、よりによって低血糖の作用持ちの薬とか狙ってやっとるんかい!と言いたくもなります。

母には悪意はないのですが、かと言って糖尿病に悪影響を及ぼすかどうかなど調べたりしないので、勧められた薬を飲んじゃダメなんですよねぇ。

根拠なく「大丈夫だから!」と言い切るのは高齢者特有の何かなんでしょうか。

実はNG薬飲まされたの2回目だったり(白目)

 

残念ですが、

誰がなんと言おうが処方薬以外は飲まない

くらいのつもりでいないと病気で頭が弱った時に、止めの一撃をもらう可能性があるので注意した方がいいでしょう

扌臣否するぅ~~(発音できない言語で叫ぶMさんイメージ)

 

皆さんもくれぐれも市販薬にはお気をつけを。

 

 

当ブログの代表的な記事はこちら

beast-of-no-possibility.hatenablog.com

 

 

なお、本記事はマダオ個人の経験に基づく感想です。

個人個人で体質も糖尿病の重症度も違いますので、運動・食事については自身の主治医や栄養士など専門家の意見を参考に行って下さい。

 

参考にした著作・HP・動画は当ブログ管理人のマダオが自身の糖尿病生活の参考にするため、閲覧させていただいている先であり、当ブログとは一切関係がありません。当ブログの記述に不正確さがあった場合、全て管理人のマダオに責任があります。

気になる先生を追え!(Dr.ゆきなり先生②CGMの効果)

はい。こんにちは。

マダオです。

 

Youtubeにて糖尿病を解説されている現役医師の動画を紹介するシリーズ、『気になる先生を追え』の時間がやってきました。

 

前回に引き続き、ご紹介するのは、Dr.ゆきなり【糖尿病改善コーチ】先生です。

(以下、本ブログではゆきなり先生とお呼びします)

 

自分の勉強とゆきなり先生の応援をかねて、簡易レジュメとともにご紹介です。

 

www.youtube.com

 

簡易レジュメ

前置き

今回は自宅にいながら、たった2週間で血糖値を下げる方法をご紹介。

ここ数年で新しく出てきたあるセンサーを使って楽しみながら血糖値を下げる方法。

患者さんにこのセンサーをつけてもらったところ、85%以上の方が血糖値を下げることに成功

「糖尿病が良くなる食べ物」「血糖値が下がる体操」世間には色々な情報があるが、試しても血糖値が変わらないことがほとんど。

人によって糖尿病の状況もちがうし、体格もちがうので、効果が出ないのは当たり前。

今回話す方法は、個人差を気にする必要はない。

このセンサーを買えば誰でもできるし、早い人なら2週間でコツをつかんで血糖値を下げられる。

糖尿病をよくするためには果てしない努力が必要だと自分でハードルを上げていないか。

そんな大変な努力は全く必要ない

毎日血糖値が下がってくるのを楽しみながらできて、明日明後日にでも変化を感じられる方法。糖尿病患者でも薬を減らしたりやめたりできるほど強力な結果が得られる。

 

今回の先生のお話の主題 4:01~

たった2週間、自宅でできる、最も効率的に血糖値を下げる方法

それはフリースタイルリブレという血糖センサーを使用すること

 

フリースタイルリブレの説明・効果

腕に取り付けるだけで勝手に24時間血糖値を測り続けてくれる新しい血糖センサー。

このセンサーを使って、薬を1種類も使わずに血糖値を正常にした人・HbA1cを1%以上下げた人もいる

スマホをかざすだけで現在の血糖値を教えてくれるのが肝

普段の食事、飲んでいるジュースがどれだけ血糖値を上げるのか教えてくれる。

血糖値はほぼ食べたものが原因で上がる。

毎回食事をしたあとにどのくらい血糖値が上がったのか分かれば、食事の量や内容を調整可能。

その調整の積み重ねが、最も簡単で効率的に血糖値を下げ、糖尿病をよくする方法。

運動についても同様。

運動の前後で血糖値の変動を把握すると運動の時間や内容を調整できる。

 

普段行っている行動がどれだけ血糖値の変動させるのか知るだけで、気持ちが切り替わり行動変容が起こる

毎日の血糖値を知ることが糖尿病改善に有用。

月に1回HbA1cを見るだけでは十分ではない。

Dr.ゆきなり【糖尿病改善コーチ】 薬に頼らず、自分でできる最新の糖尿病対策をお届けします! レジュメ化作業 マダオ

 

相変わらず密度の高いお話ですね。

初見で完全に内容把握できる人ってどれだけいるんでしょうか。

IQが・・・、IQがもっと欲しい(切実)

 

さて、フリースタイルリブレは、マダオの愛用品です。

1年4ヶ月で体重-18.5kg、HbA1c-4.9に出来たのも、この機械の力に頼るところが大きかったです。

ですが、実際に自分以外に使用している人や臨床で使用している先生にお会いしたことはありません。

患者サイドとしては、効果も分からないものをいきなり自費購入するかというと厳しいですし・・・。(2週間の使い捨てセンサーはAmazonで1個7,000円前後する)

医師サイドとしては、ほとんどの患者に保険適用できない機械の知識を得る必要がないと思っている節があります。

現状、本動画のゆきなり先生のような最前線で治療を行う有能で意欲的な先生方しか、この機械のノウハウをお持ちでないようです。

 

しかし、人が使っていないからと言って、自分が使わない理由になるでしょうか。

血糖値が高くなる原因は日常にあり、日常に潜むその原因を知らない限り、いつまでも高い血糖値と付き合うことになるのですから。

 

知は力なりです。

 

ちょっとやってみるか、という気持ちになっていただけたら、マダオも嬉しいです。

 

ゆきなり先生ありがとうございました。大変勉強になりました

 

続編はこちら。

気になる先生を追え!(Dr.ゆきなり先生③インスリン抵抗性の真因)

気になる先生を追え!(Dr.ゆきなり先生④糖尿病が良くなる人だけやっている3つの習慣)

気になる先生を追え!(Dr.ゆきなり先生⑤猛烈に血糖値を上げる4つの悪習慣)

気になる先生を追え!(Dr.ゆきなり先生⑥この臓器のダメージが人を糖尿病にする)

気になる先生を追え!(Dr.ゆきなり先生⑦カロリー制限はするな)

 

前編はこちら。

気になる先生を追え!(Dr.ゆきなり先生①最適な運動療法)

 

 

当ブログの代表的な記事はこちら。

HbA1c9.7→4.8にするために何をしたか公開中。

beast-of-no-possibility.hatenablog.com

 

 

CGMマダオがイチオシする商品の一覧はこちら。

beast-of-no-possibility.hatenablog.com

 

 

なお、本記事はマダオ個人の体験談とそれに基づく感想です。

個人個人で体質も糖尿病の重症度も違いますので、運動・食事等については自身の主治医や栄養士など専門家の意見を参考に行って下さい。

 

参考にした著作・HP・動画は当ブログ管理人のマダオが自身の糖尿病生活の参考にするため、閲覧させていただいている先であり、当ブログとは一切関係がありません。当ブログの記述に不正確さがあった場合、全て管理人のマダオに責任があります。