はい。こんにちは。
マダオです。
正式にはContinuous Glucose Monitoringと言います。
日本語に訳すと『持続血糖モニター』です。
センサーを2週間程度付けっぱなしにすることにより、その間24時間体制で血糖値を測定できるようになる機械です。
欧米で実用化されたのは1999年、一部の患者において日本の保険適用の対象になったのが2009年だったはずです。(うろ覚え)
つまり国内である程度の規模で運用され始めたのはここ10年くらいの話です。
知名度がさほどありません。
なんか怪しい会社の商品なの?と思ったアナタ。怪しくありません。
マダオが使用しているCGMは商品名でFreeStyle Libreと言います。
これはアメリカのAbbott Laboratories(アボット・ラボラトリーズ)という会社が販売している商品です。
アボット社は1888年に創業され、346億ドル(2020年)の売上を誇り、NYSEにて上場している世界的企業です。S&P500採用銘柄になっている会社と言った方がイメージしやすいでしょうか。
使えば分かるのですが、とにかく手間がかかりません。
2週間に1回センサーを交換するだけで、あとは気になるときにセンサーにリーダーをかざせば、リアルタイムに血糖値が表示されます。しかも、かざしていないタイミングもデータを記録していて、寝ている間も含めて1日の血糖値グラフや推計HbA1cを記載した集計表まで作ってくれます。
計測・記録が楽なのはお分かりいただけたでしょうか。
では、CGM(FreeStyle Libre)を使うと他に何が違うのか。
現在の日本では、多くて1ヶ月に1回のHbA1cの検査結果をベースに対策を立てられています。HbA1cは直近数ヶ月の血糖値の平均を表す良い指標ではありますが、万能ではありません。その間に500の高血糖があろうが、40の低血糖があろうが平均した数値を返すため、合併症の発症や進行を防ぐという目的には必ずしも合致してないのです。HbA1cのみ把握していて、CGMで血糖値を測定していなかった場合、以下の事例に対処できるでしょうか。
例)自覚がない低血糖を起こすことがあるHbA1c7.5の人が、低血糖時に血糖値を下げる薬を飲むのを止められるか?(低血糖対策)
例)同じHbA1c7.5でも、毎食後の最大血糖値が200の人と300の人では動脈硬化の進行具合は同じか?300の人には追加で対策が必要ではないか?(合併症対策)
例)『糖尿病ごはん』と書かれた本に記載されたレシピで作った料理は本当に血糖値に悪影響を及ぼさないか評価できるか?(個別の食事のリスク評価)
例)『血糖値によい体操』と書かれた本に記載された運動で本当に血糖値に良い影響があるか評価できるか?(個別の行動のリスク評価)
血糖値は実測しないと誰にも分からないことで、先生も患者である我々も、そういうリスクを飲み込んだ上で、HbA1cベースの糖尿病対策をしていることになっているのです。マダオは、同じ労力を使うなら、実情に即した内容で取り組みたいと思っています。
さて、良いことばかりのように書きましたが、100点満点ではありません。悪い点も3つあります。
1.値段がそこそこする
血糖値測定器に保険適用されるためにはインスリン薬を常用している等の条件がついている(2022年現在)ため、マダオは自費購入しています。
そのお値段、FreeStyle Libreのリーダー本体が5,000円前後、2週間の使い捨てセンサーが7,000円前後です。
リーダー本体については、お使いのスマホにNFC機能がついていれば、専用アプリをインストールすることにより代用可能です。(マダオはよくわからなかったのでリーダーも購入しちゃいました。電池持ちいいし、不満ないです)
従来の指先穿刺型だと本体5,000~10,000円前後、消耗品は1測定あたり120円くらいしたはず。運用コストを考えた場合、指先型1日5回のデータ=Libreの24時間データですから、マダオはLibreの方が安いかなと感じます。
2.直接に血糖値を測定しているわけではない
FreeStyle Libreは、二の腕に極細の針を刺して間質液というもので血糖値を推計する仕組みです。
マダオの場合は、指先穿刺型との誤差もほぼないため、そのまま信用してますが、人によっては誤差が大きく、上下の変動を監視するのみの使用にしている人もいるようです。(ただ、商品説明にもあったと思いますが、血液より10~15分遅れて間質液の糖分が上がるので、血糖値が激しく上下しているときに指先穿刺型を使うと大きく乖離して見えることがあります)
3.2週間の使用期限(2週間と言ったな、あれは嘘だ)
これも不満点です。製品情報には2週間と書いてあるのですが、経験上、実用可能な数値が返ってくるのは、12日間程度です。
センサー起動から最初の24時間は、全くダメです。
傾向的には低血糖の数値を出しまくります。腕に針を刺し続けるその仕組み上、傷に対抗する体の反応を拾っていると思われます。
また最後の24時間も、ほぼダメです。
センサーの電池容量の問題なのか、それまでより1-2割程度は低い血糖値を出します。
センサー10個ちょい使用しての感想なので、こういう傾向があるのは間違いないと思います。
最後に、あるいはご利用は計画的にする話
ちなみに現在、マダオはFreeStyle Libreを常用していません。
最初の半年くらいは常用して食後低血糖や夜間低血糖がないかモニタリングしてましたが、該当ほぼなし。
リアルタイムに表示される血糖値をもとに食事内容をあらため、食後高血糖もほぼ解消。
HbA1cが5.2前後で安定した時点で常用を止めました。
だって、ガチ無職に月1.4万円出費は痛すぎますからね!
追記:CGMを使った簡単ダイエット法の記事を書きました。
beast-of-no-possibility.hatenablog.com
当ブログの代表的な記事はこちら。
HbA1c9.7→4.8にするために何をしたか公開中。
beast-of-no-possibility.hatenablog.com
beast-of-no-possibility.hatenablog.com
なお、本記事はマダオ個人の体験談とそれに基づく感想です。
個人個人で体質も糖尿病の重症度も違いますので、運動・食事等については自身の主治医や栄養士など専門家の意見を参考に行って下さい。
参考にした著作・HP・動画は当ブログ管理人のマダオが自身の糖尿病生活の参考にするため、閲覧させていただいている先であり、当ブログとは一切関係がありません。当ブログの記述に不正確さがあった場合、全て管理人のマダオに責任があります。