はい。こんにちは。
マダオです。
皆さん、人工甘味料って言われてどんなイメージがあるでしょうか。
マダオの認識としては、『甘いけどカロリーゼロのヤツ』です。
カロリーゼロってことは、太らないし、血糖値も上がらないでしょ?
糖尿病患者の味方なんじゃない?
先日、Yahoo!ニュースでこの記事を読むまでは・・・。
人工甘味料が腸内細菌を乱すと判明、「健康に対して警戒すべきもの」、一部に血糖値を上げる効果も(ナショナル ジオグラフィック日本版) - Yahoo!ニュース 様
確かに、昔から人工甘味料は危険じゃないか、という指摘はありました。
サッカリンなどは当初発がん性すら疑われていたのですから、イメージも悪かったでしょう。(後にサッカリンには人に対する発がん性がないと検証された)
しかし、最近の「危険性の指摘」は、人を糖尿病にする効果があるのではないか、という疑惑の高まりによるものでした。
ただし、それは動物実験レベルであり、人間を対象とした試験で直接の危険性が証明されていなかったため、間接的には危なそうだけど、そこまででもないんじゃない?的な曖昧なスタンスが標準でした。
だから現在も日本中にそれらの人工甘味料は出回っていますし、ダイエットに良さそうというイメージで人工甘味料がたっぷり入ったカロリーオフ○○、ダイエット○○的な商品を積極的に買っている人も多いですよね。実は歯磨き粉や醤油にまで入ってたりするので意識せず摂ってたりする人も多いのかもしれません。
実際問題として、人工甘味料にほとんどカロリーがないのは確かだし、ブドウ糖に変化する物質が入っていないため血糖値への影響もほぼない・・・そのはずだったのです。
(有名所のサッカリン、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムKのうち、アスパルテームだけは1gあたり約4kclあることは意外に知られていない)
そこで出てきたのが今回の人間を対象としたイスラエルの実験です。
今回、イスラエルの科学者たちが、同様の試験を人間で行ったところ、人工甘味料は人間の腸にすむ細菌の働きを妨げるのみならず、食後に血糖値を下げにくくする可能性があることがわかった。血中にブドウ糖が長く留まるほど、糖尿病、心血管疾患、慢性腎臓病のリスクは高くなる。論文は2022年8月19日付けで学術誌「Cell」に発表された
人工甘味料が腸内細菌を乱すと判明、「健康に対して警戒すべきもの」、一部に血糖値を上げる効果も(ナショナル ジオグラフィック日本版) - Yahoo!ニュース
本実験により人工甘味料の一部に人をブドウ糖不耐症にする、という効果がある可能性が判明したのです。
ブドウ糖不耐症とは聞き慣れませんが、つまり血糖値のコントロールが悪くなったってことのようです。
何が原因だったか、というと腸内細菌叢のバランスの変化によるものだったようです。
たしかに人工甘味料はブドウ糖にはならないし、カロリーにもほぼならない。
しかし、腸内に住む一部の細菌達の餌になっていたのです。
腸内細菌叢には数多くの役割があり、そのバランス如何によっては病気になることも知られています。
今回、スクラロースとサッカリンが人をブドウ糖不耐症にする可能性が指摘されました。
しかし、実験に使われた他の甘味料アスパルテームとステビア(ステビアは天然甘味料。アセスルファムKが実験されてないのに何故??)についても腸内細菌叢の変化は起こっていました。(ただし、ブドウ糖不耐症にすると指摘できるような変化ではなかったようです)
じゃ、スクラロースとサッカリンだけ避ければいいね?と言うと事はそう単純ではありません。
実は、以前から人を糖尿病にする可能性が指摘されていた、と言いましたね?
詳細は上記HPにてご確認いただきたいのですが、日本人2,000人あまりを対象にした研究でダイエット清涼飲料水の習慣的な摂取をしていた人の糖尿病発症率が1.7倍であった、という調査結果が出ています。
そしてマダオの知る限り、ダイエット清涼飲料に入っている人工甘味料は、アスパルテームかアセスルファムKです。スクラロース入りとかサッカリン入りは見たことがありません。
イスラエルで行われた研究は2週間という短期間で行われたもので、研究者目線で行くとまだまだ検証の余地あり、という結論のようですが、我々2型糖尿病患者は、今日明日の食生活に影響する話です。
このような研究結果が出た以上、人工甘味料であるサッカリン、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムKの摂取は最低限に留めておいた方が無難と言えるでしょう。
当ブログの代表的な記事はこちら。
HbA1c9.7→4.8にするために何をしたか公開中。
beast-of-no-possibility.hatenablog.com
beast-of-no-possibility.hatenablog.com
なお、本記事はマダオ個人の体験談とそれに基づく感想です。
個人個人で体質も糖尿病の重症度も違いますので、運動・食事等については自身の主治医や栄養士など専門家の意見を参考に行って下さい。
参考にした著作・HP・動画は当ブログ管理人のマダオが自身の糖尿病生活の参考にするため、閲覧させていただいている先であり、当ブログとは一切関係がありません。当ブログの記述に不正確さがあった場合、全て管理人のマダオに責任があります。