はい。こんにちは。
マダオです。
Youtubeにて糖尿病を解説されている現役医師の動画を紹介するシリーズ、『気になる先生を追え』の時間がやってきました。
今回は、『Dr. 杉岡のスーパー健康サポートTV @ すぎおかクリニック千葉県船橋市』を運営されている杉岡先生の動画のご紹介です。
杉岡先生は、難しい言葉を使わないという珍しい特徴を持つ医師です。
平易な言葉遣いに、これほどの説得力があるというのは、『伝える』という技術を長年磨いてこられた結果なのかな、と思わされます。
下手なレジュメを作るくらいなら、このまま動画を見ていただいた方がいいと思わなくもないですが、自分の勉強と杉岡先生の応援を兼ねていつも通りいきます。
簡易レジュメ
よく患者さんからの質問であるのが、減薬・断薬の相談。
それについてボクがどう対応するのか、お話したい。
その質問をされたとき、患者さんの顔をじっと見て質問をする。
薬を減らしたい人が普段どんな生活をしているか。
そして薬を止める、減らすということは患者さん自身がその分頑張らなければならないことになるが大丈夫か。
結構いるのが、薬に甘えちゃって今までと同じ生活を続けている人。
頑張ってる人は薬を止められる。
減薬のために自分の生活習慣をどれだけ真剣に変えられますか?
Dr. 杉岡のスーパー健康サポートTV @ すぎおかクリニック千葉県船橋市 【糖尿病】薬をやめる・減らすために絶対に必要なこと レジュメ化作業マダオ
言われてみれば、全くもってその通り。
マダオなんて、怠惰な方ですから、薬で完全に良くなるなら全然Welcome。減薬なんて大変そうなこと自分から言い出したりしないでしょうね。
(実際は副作用が酷いので使えなかったんですけど)
だから通院してわざわざ減薬の相談をする人の真面目さは眩しく感じるし、薬という選択肢があるのはちょっと羨ましいかな、と思います。
しかし、頑張る、と一口に言っても、何の目安もないんじゃ困りますよね。
早速、経口糖尿病薬がHbA1cにどれだけのインパクトを与えるのか調べてみました。
まずメトホルミン。
メトグルコ(メトホルミン) - 体重減少作用(痩せる効果)のある糖尿病の薬 | 名古屋糖尿病内科 アスクレピオス診療院 - 名東区の糖尿病専門医 様
HbA1cは、プラセボ群は、0.3%上昇、750mg/日投与した群では、0.7%低下、1500mg投与した群では 1.1%低下しています。
次にSGLT2阻害薬。
SGLT2阻害薬の解説 - 作用機序、副作用、薬の一覧、心不全・腎保護・体重減少などの多面的効果まで | 名古屋糖尿病内科 アスクレピオス診療院 - 名東区の糖尿病専門医 様
海外の臨床研究からは、SGLT2阻害薬のHbA1cの平均的な改善効果は、0.69%と報告されています。
最後にDPP4阻害薬。
5.DPP4 阻害薬による糖尿病治療 - J-Stage 様
臨床治験をまとめたメタ解析3)により,DPP4 阻害薬の HbA1C の低下効果としては 0.74% と報告
経口糖尿病薬としてメジャーと思われる3種類を調べてみたら、面白いことにどれも0.7%前後の低下効果がありそうだと分かりました。
ざっくり薬1種類の使用につきHbA1c0.7%低減可能ということですね。(血糖値換算で約20)
そして、大体の場合HbA1cの目標値は7.0未満です。
ということは、現状HbA1c6.2以下で安定しているのであれば、1種類の減薬は相談に応じてもらいやすそうです。(+0.7されても7.0未満になる)
逆に平均値である7.1前後の人が、なんの対策もなしに1種類減薬すると、2ヶ月後には7.8に上がる可能性が高いんでしょうね。
しかし、HbA1cって、そんなに計算通りに動いてくれるのかなあ、とも思います。
あくまでマダオの個人的な意見ですが、薬を飲み始める時も止める時も、CGMを使ってしっかり監視しておいた方がいいと思います。
血糖値が想定通りの動きをすると思ったら、大間違いです。
運動の結果、上がることもあるし、薬が効きすぎて低血糖になることもあります。
体調や精神状態によっても変わるし、月イチのHbA1c測定じゃ、とても把握出来るものじゃありません。
薬を減らしたからと過剰な対策を取ると低血糖->昏睡->死というコンボもありえます。
良くも悪くも安定した状態を崩すなら、慎重に行った方が良いんじゃないかと思います。HbA1cスパイクの例もありますしね。
beast-of-no-possibility.hatenablog.com
当ブログの代表的な記事はこちら。
HbA1c9.7→4.8にするために何をしたか公開中。
beast-of-no-possibility.hatenablog.com
beast-of-no-possibility.hatenablog.com
なお、本記事はマダオ個人の体験談とそれに基づく感想です。
個人個人で体質も糖尿病の重症度も違いますので、運動・食事等については自身の主治医や栄養士など専門家の意見を参考に行って下さい。
参考にした著作・HP・動画は当ブログ管理人のマダオが自身の糖尿病生活の参考にするため、閲覧させていただいている先であり、当ブログとは一切関係がありません。当ブログの記述に不正確さがあった場合、全て管理人のマダオに責任があります。