可能性のない獣

半寝たきりの2型糖尿病患者が書くあれこれ

気になる先生を追え!(Dr.ゆきなり先生④糖尿病が良くなる人だけやっている3つの習慣)

はい。こんにちは。

マダオです。

 

Youtubeにて糖尿病を解説されている現役医師の動画を紹介するシリーズ、『気になる先生を追え』の時間がやってきました。

 

今回久しぶりに、ご紹介するのは、Dr.ゆきなり【~糖尿病克服への道~】先生です。

(以下、本ブログではゆきなり先生とお呼びします)

糖尿病の研究者をされていた、ということで、非常に貴重な知見をお持ちなのですが、専門家のお話というのは素人には難しく、内容の素晴らしさの割に再生数が少ないのです。


というわけで、自分の勉強とゆきなり先生の応援をかねて、簡易レジュメとともにご紹介です。

 

www.youtube.com

 

簡易レジュメ

前置き

今回は糖尿病を自分で改善する人がやっている3つの習慣というテーマでお話します。

糖尿病を薬に頼らず自分の力で改善するためには、色々な方法がありますが、薬に頼らずに効率的に糖尿病を克服してきた人が必ずやっている行動はいくつかに絞られてきます。

今日、お伝えする3つのポイントさえ抑えておけば、この動画をご覧の皆さんの血糖値も必ず下がってきます

糖尿病専門医としての10年以上の経験のなかで、薬を全く使わず糖尿病を寛解まで持っていった方を多く見てきました。そんな方々がどうやって改善したのかを実体験を踏まえてご紹介します。

 

ポイント① 食事の直後に15分間ウォーキングする

多くの人、ドクターの中にも運動すれば必ず血糖値が下がると思っている人は多いですが、必ずしも正解ではありません。

運動の種類や糖尿病の重症度によっては運動することで逆に血糖値が上がってしまうことは珍しくありません

血糖値を下げるための運動は、高い強度ではないほうが良いのです。少し早足で歩く、いわゆるウォーキングくらいの強度がどのような方にもお勧めできます。

食後高血糖で毎食後の血糖値が300近くあった患者さんが食後に15分ウォーキングを続けただけで、高血糖を綺麗に改善できたという事例もありました。

 

ポイント② 食事の時間を変える(朝食までの時間を12時間以上空ける)

食べるものに気をつけている方は多いですが、食べる時間に気をつけているという方は実に少ないです。

病院でされている食事指導がいまいち効果を発揮していない場合、何時に食べるのか、という部分を無視してしまっていることが多いです。

特に夕食の時間、これが一番大切です。

夕食から翌朝の朝食まで12時間以上空いていないという方は、いますぐ習慣を見直す必要があります。特に午後10時以降に夕食を摂る方は、食事の時間を2時間早めるだけでも確実に翌朝の血糖値は下がってきます

糖尿病は、食事をしない時間を長く保つファスティングと呼ばれる時間がとても大切です。食事をしない時間に余分な脂肪が燃やされ、代謝が整い、血糖値が上がりにくい体に変化するからです。

 

ポイント③ 自分の血糖値と毎日向き合う(血糖値をCGMで測る)

糖尿病を寛解した人のスタートラインはバラバラです。

軽症・重症いろんな方がいますが、みんなこのポイントを押さえています。

辛くても毎日自分の血糖値と向き合い、「この先に必ず明るい未来が待っている」と信じられる人は自ら糖尿病を克服することができます

今は、いちいち指先に針を刺さなくても、24時間血糖値を測定・記録が可能なフリースタイルリブレという測定機器があります。24時間の連続した血糖値データをグラフで見ることも可能です。

食事時・運動時・睡眠時の血糖値変動さえ振り返りができるフリースタイルリブレは現在のところ糖尿病治療に最も効果的だと思います。

 

Dr.ゆきなり【〜糖尿病克服への道〜】 糖尿病を克服してきた人たちが、どんな行動を継続してきたのか!その「本質」をお届けします! レジュメ化作業 マダオ

 

実は、今回のゆきなり先生のお話は、本ブログでご紹介させていただいた3つの動画の総集編的な内容だったりします。ご興味ある方は、以下にリンクを張っておりますので併せてご覧ください。

気になる先生を追え!(Dr.ゆきなり先生①最適な運動療法) - 可能性のない獣

気になる先生を追え!(Dr.ゆきなり先生②CGMの効果) - 可能性のない獣

気になる先生を追え!(Dr.ゆきなり先生③インスリン抵抗性の真因) - 可能性のない獣

 

CGMであるフリースタイルリブレについては、【血糖値対策】マダオのおすすめ商品ベスト10 Plus【通販】という記事で商品としての説明をしているので、気になる方はそちらもご覧ください。

 

というだけで終わるのもあまりに事務的なので、ここでも軽く補足させてもらいます。

 

ポイント① 食事の直後に15分間ウォーキングする

これは食事後30分以内に毎回15分ウォーキングをしたところ(3×15分で1日合計45分)、2ヶ月でHbA1cが0.9下がったという研究結果からのお話です。

まとめて45分運動した場合、逆にHbA1cが悪化した、というところがミソです。

 

また、ゆきなり先生は動画のコメント欄で食事後15分以内の運動をお勧めされています。

 

ウォーキングに代わる運動を調べたい方は、『3メッツ以上の運動の例は?』などのキーワードで検索すると良いでしょう。

 

ポイント② 食事の時間を変える(朝食までの時間を12時間以上空ける)

膵臓を休ませることで、インスリン抵抗性の改善につながる可能性のある行動です。

 

ポイント③ 自分の血糖値と毎日向き合う(血糖値をCGMで測る)

どんな仕事でもそうですが、現状把握なくして改善はありえません。ゆきなり先生が糖尿病改善に最も有効な手段と仰るのも納得です。

 

高血糖というのは、日常に潜む何らかの原因の積み重ねで起こるものです。月に1回のHbA1c測定や、1日に数回の指先穿刺などでは到底把握できるようなものではありません。

CGMであるフリースタイルリブレを1回(2週間)でいいので使用することを、マダオもオススメします。

 

最後に

全ての内科医がゆきなり先生のような具体的で的確な指導をしてくれれば、と痛切に思います。

「食事に気をつけてね」の一言だけで済まされてしまうと、途方に暮れてしまいますから・・・(経験談

そんなボヤキはともかく、CGM(フリースタイルリブレ)の具体的な利用方法などは、当ブログの代表的な記事でも書いていますので、気が向いたらご覧ください。

 

糖尿病患者の平均HbA1cが6.0未満になる日はいつか来るんだろうか・・・。

 

ゆきなり先生ありがとうございました。大変勉強になりました!

 

続編はこちら。

気になる先生を追え!(Dr.ゆきなり先生⑤猛烈に血糖値を上げる4つの悪習慣)

気になる先生を追え!(Dr.ゆきなり先生⑥この臓器のダメージが人を糖尿病にする)

気になる先生を追え!(Dr.ゆきなり先生⑦カロリー制限はするな)

 

前編はこちら。

気になる先生を追え!(Dr.ゆきなり先生①最適な運動療法)

気になる先生を追え!(Dr.ゆきなり先生②CGMの効果)

気になる先生を追え!(Dr.ゆきなり先生③インスリン抵抗性の真因)

 

 

当ブログの代表的な記事はこちら。

HbA1c9.7→4.8にするために何をしたか公開中。

beast-of-no-possibility.hatenablog.com

 

 

CGMマダオがイチオシする商品の一覧はこちら。

beast-of-no-possibility.hatenablog.com

 

 

なお、本記事はマダオ個人の体験談とそれに基づく感想です。

個人個人で体質も糖尿病の重症度も違いますので、運動・食事等については自身の主治医や栄養士など専門家の意見を参考に行って下さい。

 

参考にした著作・HP・動画は当ブログ管理人のマダオが自身の糖尿病生活の参考にするため、閲覧させていただいている先であり、当ブログとは一切関係がありません。当ブログの記述に不正確さがあった場合、全て管理人のマダオに責任があります。