はい。こんにちは。
マダオです。
本日はとうにょうちゃんの話題です。
休止から一転、復活を公表してくれたので、追加で書いてみた記事となります。
以下の動画で、とうにょうちゃんは、HbA1cの値を公表し、0.4%悪化して7.0%になったとして落胆されています。
しかし、果たして7.0%という数字は良いのでしょうか?悪いのでしょうか?
一般的に、医師から指示される目標数字が7.0%未満なのは、広く知られています。
また糖尿病の診断基準は6.5%以上です。
境界型糖尿病の基準は5.7%以上(アメリカ糖尿病学会)です。
では、治療を受けている実際の2型糖尿病患者のHbA1cはどうなっているのでしょうか。
みんな薬を飲んでるし、色々な指導を受けて頑張ってるんだから、結構低いんじゃないか?そう思う人も多いでしょう。
そこで、マダオはある大規模統計データを分析してみました。
その結果、2型糖尿病患者のHbA1cは概ね以下のように分布していることが分かりました。

なんということか。
HbA1c6.5%から7.4%の中位グループに53%(半数以上)の人がいます。
HbA1c6.5%以上で糖尿病と診断された人々が、真面目に通院した結果、HbA1c6.5%から7.4%になっているのです。
これは現状維持できてる…のでしょうか?むしろ悪化してるような…?
更にHbA1c7.5%以上の下位グループには、24%(4分の1)もの人がいます。
通院して薬を飲んでるのに完全にコントロール不能じゃないですか…。
(ただし、一部の高齢者は低血糖を防ぐため、敢えて目標の下限を7.5%にしていることはあります)
以上の2グループを合計すると、実に77%。
治療を受けているにも関わらず、なんと77%もの人が糖尿病の診断基準である6.5%以上のHbA1cとなっています。
繰り返しますが、このデータの母集団は無治療の人達ではなく、専門病院に通院して治療を受けている人達です。(加えて言えば90%の人が何らかの薬を使用した状態です)
残るHbA1c6.5%未満の上位グループには、23%の人がいます。
これは治療の成果だ!万々歳!とはなりません。
よく見てみると、様々な健康被害が叫ばれる境界型糖尿病の領域(5.7%以上)にいる人が20%近くを占めるのです。
日本中の医師は口を揃えて『糖尿病は治らない』と言いますが、この惨状が糖尿病治療の実態である以上、我々患者側も『コレは治らないな』と納得するしかないでしょう。
無治療よりは遥かにマシではあるものの、治療を受けている糖尿病患者の77%が、良くて現状維持しか出来ないのです。この惨状こそが我々が指導を受けている食事療法(カロリー制限)、運動療法(カロリー消費)、薬物療法を併用した成果、その実態です。
さて、脇道に逸れましたので、話を戻します。
ここで、改めてとうにょうちゃんの数字を振り返って見ましょう。
以前のHbA1c6.6%は、
偏差値55、30位/100人中くらいで、
今回のHbA1c7.0%は、
偏差値50、50位/100人中くらいの評価となります。
6.6%と7.0%。
同じ中位53%グループ内の変動でも、小さい差ではないことに気づかされます。
このグループは一番の人口過密地帯なので、0.4%の悪化で、順位が20も下がるのです。
何となく『0.4%悪くなった~!』と思うより、『100人のクラスで20位も下がった!30位だったのに50位だよ!』と思った方が実態を掴んでいると思います。
ちなみにマダオの現在のHbA1c4.7%は、
偏差値81、1位/1,000人中くらいとなります。
寛解(投薬なしで、HbA1c6.5%未満)を3年超維持するなら、やはりこれくらいの位置取りは必要になるでしょう。
さて、話がここまでなら、とうにょうちゃんのHbA1c7.0%は『The平均』であり、全く悪くないと結論できます。
またマダオも素晴らしく状態が良いように見えます。
ですが、残念!
実はデンジャラスです。
理由はシンプル。本データの母集団の平均年齢が60代後半だからです。
30歳のHbA1c7.0%と65歳の7.0%は、同じ価値ではありません。
糖尿病は遺伝と老化で進行する病気なので、とうにょうちゃんの場合、これから35年強で悪化する分を差し引いて考えねばなりません。
ここで『薬を増やせばどうにかなるんじゃない?』と思った人もデンジャラスです。薬をいくら増やしても糖尿病は改善しません。
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残念ながら、本統計データでは加齢による糖尿病の悪化速度は検討されていません。
しかし、別の研究によれば加齢1年毎に健常者でも糖尿病発症率は2%上がる(膵臓が消耗する)と言われています。既に糖尿病を発症して、高血糖で膵臓に負荷をかけまくっている我々糖尿病患者の場合は、更に消耗は早いと考えるのが自然です。
そして膵臓は消耗品であり自然回復はしないと言われています。『今だけ』『今日だけ』『ちょっとだけ』のような言い訳は、膵臓には一切通用しないのです。どんな理由であれ、余分に膵臓を壊せば、その分だけ明日以降の血糖管理が難しくなってしまいます。
以上を踏まえると、とうにょうちゃんやマダオに限らず若年の糖尿病患者は、HbA1cに60代後半までのバッファを持たせた方が無難だと言えるでしょう。
なお、バッファについて目安をくれよ!という方のために、マダオが目標としている基準を書いておきます。
30代ならHbA1c5.6%が、
40代ならHbA1c6.0%が、
50代ならHbA1c6.5%が、
60代中盤までならHbA1c6.9%が
年齢を加味した血糖値の目安になるはずです。
各年代においてコレくらいのHbA1cを維持しておけば、60代後半になった時、HbA1c7.0の平均的な糖尿病患者になれる可能性が高いでしょう。(独自基準でエビデンスはありません。また容易な目標でもありません。)
そしてバッファを持つために『具体的に』何をすべきかですが…。
医師や栄養士に言われたことを盲目的に信じて実行するだけならば、良くて現状維持しかできません。
現状維持より上を望むなら必要なものは何か?
それこそが毎日の血糖測定です。
まずカロリー制限にも、PFCバランスにも、血糖値を改善させる明確なエビデンスが存在しません。運動にも言うほど血糖値を下げる効果はありません。
それは、健常者並のHbA1c5.5%未満グループが1%しか居ないことを見ても明らかです。
99%の人に有効でない指導や療法に何の価値があるでしょうか?
血糖値的に何が良くて何がダメかは、自分の血糖測定をして、検証しない限り誰にも分かりません。これが絶対的な事実です。
血糖測定して、自分の弱点を特定し、1つずつ生活から排除していかない限り、血糖値(HbA1c)が改善することは99%ないのです。
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長くなりましたが最後に…。
頑張れ!とうにょうちゃん!
HbA1c7.0%は糖尿病患者としては平均だけど、30歳という要素を加味すると安心できないぞ!

糖尿病と本気で闘うなら、今、この瞬間こそが最良なのだ。
その他のとうにょうちゃん関連記事はこちら:
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当ブログの代表的な記事はこちら。
HbA1c9.7→4.8にするために何をしたか公開中。
beast-of-no-possibility.hatenablog.com
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なお、本記事はマダオ個人の体験談とそれに基づく感想です。
個人個人で体質も糖尿病の重症度も違いますので、運動・食事等については自身の主治医や栄養士など専門家の意見を参考に行って下さい。
参考にした著作・HP・動画は当ブログ管理人のマダオが自身の糖尿病生活の参考にするため、閲覧させていただいている先であり、当ブログとは一切関係がありません。当ブログの記述に不正確さがあった場合、全て管理人のマダオに責任があります。