はい。こんにちは。
マダオです。
以前、『糖尿病薬は糖尿病患者の死亡率を下げない』という記事を書きました。
その中で、糖尿病薬には短期間HbA1cを下げる効果があるのは確認されているものの、真の目的である寿命延伸効果がない可能性が高い(糖尿病患者の寿命は健常者比で10年近く短いままである)、と結論付けました。
ただし、根拠とした研究は2008年と2013年のものであり、ここ10年ほどで開発・承認された薬については、実態が不明であるとも書きました。
そんな中、今年(2025年)に世界5大医学雑誌のBMJで新しい研究が発表されました。
結論から言うと、糖尿病患者の寿命延伸効果がほぼ確実にある薬(死亡率の95%信頼区間が1を超えない)が3種類確認されました。
どれもここ10年ほどで開発・承認された新薬です。
情報ソース:
良い薬カテゴリー
No./薬品名/死亡率のオッズ比/同95%信頼区間
①SGLT-2阻害薬 0.88(0.83-0.94)
②GLP-1受容体作動薬 0.87(0.82-0.92)
③フィネレノン 0.89(0.79-1.00)
この3種類については、薬の服用により10%ほど死亡率を下げる効果が見られました。
もちろん副作用はキッチリあるので、そこらへん気をつけようぜ的な研究でもあるらしいのですが…。
問題は、それ以外の薬なんですよねえ。
良い薬かもカテゴリー
④チルゼパチド(マンジャロ) 0.72(0.44-1.20)
⑤メトホルミン 0.82(0.64-1.06)
⑥αグルコシダーゼ阻害薬 0.60(0.21-1.77)
※このカテゴリー以降は95%信頼区間が1をまたいでいるため、服用により寿命が縮む可能性が否定できません。(統計学的に有意性がない)
意味無いかもカテゴリー
⑦チアゾリジン 0.95(0.83-1.09)
意味無いカテゴリー
⑧DPP-4阻害薬1.01(0.94-1.08)
※このカテゴリー以降はオッズ比が1超、95%信頼区間は1をまたいでいるため、良くて無害、悪いと寿命が縮む可能性があります。(統計学的に有意性はないが、オッズ比的には有害)
とっても有害かもカテゴリー
⑨スルフォニウルレア(SU)1.09(0.96-1.25)
⑩メグリチニド(グリニド)1.51(0.49-4.71)
マダオは過去に体重が増える系の薬はアウトの可能性が高いとは言いましたが、⑦⑧⑨⑩は予想通りダメみたいです。
体重が増える系で唯一の例外が③フィネレノンですが、これ日本人への有効性がそこまで高くなさそうなんですよねぇ…。
ということで、薬を服用するならBMJで検証されてる①~③までの3種類の中から選ぶのが安心でしょう。最悪でも⑥までにしといた方が無難です。
糖尿病医療後進国である我が国では、⑧DPP-4阻害薬が1番好まれていますが、医師がどれだけ患者に興味がないかよく分かりますね。実に残念です。
しかし!
よく考えてください。
糖尿病患者の死亡率は健常者比で約2倍とも言われています。
また平均寿命は9年ほど短いのです。
『良い薬』を使って死亡リスクを10%程度落としたところで大勢に影響はありません。
我々糖尿病患者にとっては、薬の銘柄に拘るよりも、血糖値を上げすぎないように『食事8割、運動2割』の原則に従って血糖値を上げすぎない生活を志向した方が、遥かに有意義と言えるのではないでしょうか。

何より…。
糖尿病薬の唯一のウリであるHbA1c低下効果も、国内の実臨床では怪しい成果しか出てないんですよね。
関連記事:
beast-of-no-possibility.hatenablog.com
HbA1c7.0%以上を放置するよりは薬を使った方がマシ、ではあるのでしょうが、どこまで信用していいものやら…。
当ブログの代表的な記事はこちら。
HbA1c9.7→4.8にするために何をしたか公開中。
beast-of-no-possibility.hatenablog.com
beast-of-no-possibility.hatenablog.com
なお、本記事はマダオ個人の体験談とそれに基づく感想です。
個人個人で体質も糖尿病の重症度も違いますので、運動・食事等については自身の主治医や栄養士など専門家の意見を参考に行って下さい。
参考にした著作・HP・動画は当ブログ管理人のマダオが自身の糖尿病生活の参考にするため、閲覧させていただいている先であり、当ブログとは一切関係がありません。当ブログの記述に不正確さがあった場合、全て管理人のマダオに責任があります。