はい。こんにちは。
マダオです。
いきなりですが質問です。
皆さんは『体重を減らさなければ血糖値が下がらない』と思っていませんか?
通院するたび先生から「やせろ!」って言われてるし、やっぱ「カロリー制限と運動を頑張って、体重減らさなきゃ血糖値下がらない」んじゃねーの?
こんなふうに思っている方は少なくないでしょう。
しかし、それは大きな誤解です。
『糖尿病患者は血糖値を下げれば後からゆっくり痩せる』のです。
世間では体重を減らせば血糖値が下がるかのような話をする知ったかさんが多いのですが、順番が全く逆です。
そもそも血糖値改善にはカロリー制限もハードな運動も、そして体重減少も全く必要ありません。
糖尿病は『生活習慣病』だから、『健常者と同じ』『正しい生活』をすれば治る、という思い込みが全てを台無しにしています。
誤解を恐れずに言えば、糖尿病の正体は『遺伝』と『老化』です。
同じ遺伝子を持った人間などいる訳がありませんし、老化に至っては人により進行具合も、何処にガタが来るかも違います。
なので、健常者と同じ基準で一律のカロリー制限や運動をしても良くなるわけがありません。各人の弱点に合わせた対策が必要となるのです。
つまり、そもそも現状の糖尿病治療のアプローチは完全に間違っているわけです。
最初に結論:
現在の糖尿病治療のアプローチは間違っている。
糖尿病患者は血糖値を下げた後にゆっくり痩せるものである。
- ポイント①:治療を受けた糖尿病患者の寛解率は僅か1%である。そして、その1%すら3分の2が1年後には悪化する。
- ポイント②:1年以内に体重を10%以上減少させても、糖尿病患者の95%は寛解しない。また寛解した患者も1年後には大半が悪化する。
- ポイント③:インスリンはカロリー等とは独立した体重の増減因子である。そしてインスリン分泌に異常があるのが糖尿病患者である
- ポイント④:高血糖が高インスリン分泌を招き、高インスリン状態は人を太らせる
- ポイント⑤:高血糖の原因は主に糖質だが、血糖値の上がり方は人により大きく異なる。(『個別性の壁』がある)
- 結論: 現在の糖尿病治療のアプローチは間違っている。糖尿病患者は血糖値を下げた後にゆっくり痩せるものである
まず確認です。
医師の言うとおり、体重を下げるためにカロリー制限をし、運動を頑張ったらどうなるのでしょうか?薬物を併用しても構いません。
実は答えは既に出ています。
99.7%の確率で糖尿病は有意に回復しないのです。
日本国内で行われた大規模研究で、以下のような事実が判明しています。
ポイント①:治療を受けた糖尿病患者の寛解率は僅か1%である。そして、その1%すら3分の2が1年後には悪化する。
※寛解とは
『薬物療法を行っていない状態で3ヵ月間以上、HbA1c6.5%未満が持続していること』(米国糖尿病学会)
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とても信じ難いですが、事実です。
そして、同研究では、体重を大きく減らした人たちの寛解率も調査しています。
ポイント②:1年以内に体重を10%以上減少させても、糖尿病患者の95%は寛解しない。また寛解した患者も1年後には大半が悪化する。
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しかし、その原因は気になりませんか?
10%以上体重を減らしたことにより、寛解できた5%の人と寛解できなかった95%の人の間にはどんな差があったのでしょうか?
その答えが、今回のお話です。
そもそも人がなぜ太り、なぜ痩せるかについては、いまだに多くの謎が残る研究分野であることはご存知でしょうか?
カロリーや運動量だけでは全く説明がつかないのです。
カロリーや運動量も体重増減の要因の1つであることは、疑いようがないのですが、それだけでは全く足りません。
それはインスリンが枯渇した1型糖尿病患者を見れば分かります。
インスリン注射を怠った場合、彼らはいくら食べても太れず最期はやせ細って死にます。
またインスリン注射を開始した糖尿病患者は、その多くが太ります。注射した部分にインスリンボールと言われる脂肪の塊ができる(部分太りする)というのも有名な話です。
つまり、インスリンは人を太らせる作用を持っており、多ければ太り、少なければ痩せるのです。
インスリン分泌に異常があれば、カロリーや運動量とはほぼ無関係に体重は増減します。そしてインスリン分泌に異常があるのが我々糖尿病患者だということを思い出して下さい。
ポイント③:インスリンはカロリー等とは独立した体重の増減因子である。そしてインスリン分泌に異常があるのが糖尿病患者である
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では人を太らせるホルモンであるインスリンは、どんな時に大量に分泌されるのでしょうか?
答えは簡単。
主に食事のとき(何かを飲食した時)です。
単純に言えば、食事で血糖値が上がれば上がるほど大量のインスリンが分泌されます。
ポイント④:高血糖が高インスリン分泌を招き、高インスリン状態は人を太らせる
では高血糖は何が原因なのか?
これは主に食事から摂取する糖質です。
タンパク質や脂質も若干寄与しますが、糖質がほとんどの高血糖の原因です。
しかし、同じ糖質1gであっても、砂糖由来かキャベツ由来かで、血糖値の上昇幅は数倍異なります。
また同じものを食べても、人により血糖値への影響は大きく違うという『個別性の壁』が立ちはだかります。
ポイント⑤:高血糖の原因は主に糖質だが、血糖値の上がり方は人により大きく異なる。(『個別性の壁』がある)
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あなたが思うように血糖値を下げられず、体重も減らせない、というのは、この『個別性の壁』を認識していないからです。
先の研究のお話で寛解しなかった95%の人も『個別性の壁』を認識していなかった、と見てよいでしょう。
糖尿病患者がやせるための正しいサイクル
血糖値を抑制する
→太るホルモンであるインスリンの分泌量が徐々に減る
→体重が数年かけて減る
血糖値を抑制するには、『個別性の壁』を超える必要がある。
→自分の高血糖の原因物質を具体的に特定する。
(高血糖の原因は人によって大きな違いがあると認識する)
→CGMなどを利用して、高頻度の血糖測定をしない限り原因物質の特定は難しい。
カロリーと血糖値が、どちらも独立して体重に大きく作用する要素だと考えるなら、まず叩くべきは病気と言われるほど異常な血糖値の方です。
常人の何倍も存在する血糖を放置したまま痩せるなんて不可能に近い、というのは肌感覚で分かるのではないでしょうか?よしんば何とか痩せたとして、それでは高血糖を解消できないのです。
そして血糖値を下げるために抑制すべきはカロリーではありません。自分の血糖値を急上昇させる特定の原因物質なのです。
自分の血糖値を急上昇させる原因さえ特定し、生活から排除できれば、血糖値は数ヶ月で下がり、体重はその数年後まで緩やかに下がり続けるのです。
結論: 現在の糖尿病治療のアプローチは間違っている。糖尿病患者は血糖値を下げた後にゆっくり痩せるものである

最後にオマケ。
一例としてマダオの血糖値と体重の数字を出しておきます。
血糖値440→100に要した期間は1ヶ月。
その間減った体重は3kg(▲3%)。BMI29。
その後3年超にわたり空腹時血糖値80~100に維持したことにより追加で減った体重は20kg(▲21%)。BMI22.5。
上記の例で分かるように、BMIが29もある状態で、発症時から3kgしか減量できていなくても、血糖値の正常化は可能です。
そして血糖値が正常化すれば、体重は後からゆっくりと正常化していくのです。マダオの場合、3年以上の期間、HbA1c5.0%前後を維持して、やっとBMI22.5まで減量することが出来ました。
つまり、巷で言われるように『体重を減らせば血糖値が正常化する』わけではなく、『血糖値を長期間正常化させない限り体重は正常化しない』という理解こそが正しいと言えるのです。
当ブログの代表的な記事はこちら。
HbA1c9.7→4.8にするために何をしたか公開中。
beast-of-no-possibility.hatenablog.com
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なお、本記事はマダオ個人の体験談とそれに基づく感想です。
個人個人で体質も糖尿病の重症度も違いますので、運動・食事等については自身の主治医や栄養士など専門家の意見を参考に行って下さい。
参考にした著作・HP・動画は当ブログ管理人のマダオが自身の糖尿病生活の参考にするため、閲覧させていただいている先であり、当ブログとは一切関係がありません。当ブログの記述に不正確さがあった場合、全て管理人のマダオに責任があります。