可能性のない獣

半寝たきりの2型糖尿病患者が書くあれこれ

【完治?】糖尿病は本当に治らないのか?【寛解?】【マダオが気になる糖のニュース】

はい。こんにちは。

マダオです。

 

本日もマダオが気になる糖のニュースの時間がやってきました。

今回も糖尿病ネットワーク様の記事ですが、一連の研究となっているらしく、3本まとめてご紹介させてもらいます。

いずれの記事でもニューカッスル大学のロイ テイラー教授という方が主導して、「糖尿病は本当に治らないのか?」という部分にスポットを当て、少なくとも「糖尿病に寛解はある」という研究結果を出されています。(どうもこの研究以前には糖尿病に寛解という概念が存在しなかったようです)

 

寛解とは

全治とまでは言えないが、病状が治まっておだやかであること

 

実は、マダオが糖尿病ネットワーク様を激推ししているのは、糖尿病を宣告されて気分が落ち込んでいたときに、これらの記事を読み、希望をもらったからです。

絶対に治らないけど頑張れ!と言われるより、やり方次第では治ったと同じ状況まで持っていけるから頑張れ!と言われた方が嬉しいですよね。「糖尿病患者マダオ」の心の拠り所となってくれた記事です。

 

さて、ここから本題です。

 

2型糖尿病は「治せる」病気? 体重コントロールで発症前に戻す | ニュース | 糖尿病ネットワーク 様

2017年10月09日付の記事です。

 

第53回欧州糖尿病学会(EASD)
 肥満のある2型糖尿病の人は、カロリーを適切に調整した食事と運動を続ければ、糖尿病が「治った」状態を維持できるという研究が発表された。

 

2型糖尿病は「治せる」病気? 体重コントロールで発症前に戻す | ニュース | 糖尿病ネットワーク

 

今回ご紹介する記事はどれも重要情報の塊なので、ぜひ内容をご確認下さい。

色々難しい話が書いてますが、該当記事でテイラー教授の主張はシンプルです。

 

2型糖尿病の治療を難しく考える必要はありません。肥満のある人は、体重を減らすというシンプルな治療を行うだけでも、病状を大幅に改善できます」と、テイラー教授は指摘する。

 

2型糖尿病は「治せる」病気? 体重コントロールで発症前に戻す | ニュース | 糖尿病ネットワーク

 

痩せれば糖尿病が寛解する、というにわかには信じがたい話ですが、マダオは信じ、後に実際に寛解しました

 

インスリン産生細胞を「再起動」 2型糖尿病は「完治」できる? | ニュース | 糖尿病ネットワーク 様

2018年08月27日付の記事です。

 

肥満を伴う2型糖尿病患者では、糖尿病を発症してから6年以内であれば、食事療法と運動療法を徹底させれば、糖尿病を完治できる可能性があることが、英国の「DiRECT」研究で明らかになった。

 

インスリン産生細胞を「再起動」 2型糖尿病は「完治」できる? | ニュース | 糖尿病ネットワーク

 

およそ1年後の記事で糖尿病『完治』の可能性が指摘されました。

とはいえ記事の題名に?が付いているように、微妙に疑問が残る内容のようです。

マダオ的にも『完治』の状態が長期間維持できるか疑問がありますが、本研究は記事の段階で1年しか経過してないため、それに対する答えはありません。癌などは5年再発しなければ完治とされていますが・・・)

しかし、ここで重要なのは以下の記述な気がします。

 

糖尿病の罹患期間の平均は改善した群では2.7年、改善しなかった群では3.8年だった。

 

インスリン産生細胞を「再起動」 2型糖尿病は「完治」できる? | ニュース | 糖尿病ネットワーク

 

寛解した患者とそうでない患者の罹患期間に有意に差があったという事実です。

実は最初の記事でも罹患期間『10年以内』なら寛解できる可能性があると紹介されています。

糖尿病は早期発見と早期治療が思いの外重要な病気である可能性があります

 

糖尿病は「治る病気」? 体重コントロールで2型糖尿病を寛解 治ったのと同じ状態に | ニュース | 糖尿病ネットワーク 様

2021年10月06日付の記事です。

 

このほどその初期調査で、体格指数(BMI)が27未満の2型糖尿病患者でも、体重コントロールは有望であることが明らかになった。肥満や過体重の人は体重を減らして、健康的な体重を維持することで、糖尿病が治ったのと同じ状態を維持できるという。

 

糖尿病は「治る病気」? 体重コントロール2型糖尿病寛解 治ったのと同じ状態に | ニュース | 糖尿病ネットワーク

 

更に3年後の記事で、BMI27未満の患者を対象にした研究で『患者の約3分の2が、糖尿病の「寛解」に成功した』と発表されています。

 

まとめ

糖尿病の『完治』については大分疑問が残りますが、『寛解』については間違いなく存在します。一応、マダオ自身がそうですし、国内でも何人もの先生が寛解した患者について述べられているので、そこまで珍現象というわけでもなさそうです。

ただし、マダオの場合ですが、寛解の基準である『薬物療法を行っていない状態で3ヵ月間以上、HbA1c6.5%未満が持続している』を満たしてはいますが、血糖値スパイクや反応性低血糖は普通に起こるので、米・小麦・砂糖類は一切口にしていません。そういった節制を抜きにしても、『寛解』を維持できる人がいるのかはマダオには分かりません。

少なくとも言えることは、糖尿病は早期発見・早期治療を行えば、『寛解』に到れる可能性がそれなりにあるということです。

確かに寛解できるかはやってみないと分かりません。ただ、寛解にチャレンジ可能な期間はそんなに長くはないようです。

この情報を信じ、一歩踏み出す価値は十分にあるのではないでしょうか。

 

最後に、糖尿病患者でもあったアントニオ猪木さんの言葉をもって本記事の締めとさせていただきます。

 

この道を行けばどうなるものか
危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし
踏み出せば
その一足が道となり
その一足が道となる
迷わず行けよ 行けば分かるさ

 

アントニオ猪木 道

 

 

 

ダイヤモンド・オンライン様にて慈恵医科大学の坂本先生が本研究について解説されています。

ダイエットで糖尿病は治る!?15kg以上の減量で86%が寛解という報告も | News&Analysis | ダイヤモンド・オンライン 様

 

マダオが気になる糖のニュース NO.06
糖尿病ネットワーク様、ダイヤモンド・オンライン様ありがとうございました。

 

 

関連記事はこちら。

糖尿病患者を分類し、寛解が容易な人をほぼ特定されています。

beast-of-no-possibility.hatenablog.com

 

 

当ブログの代表的な記事はこちら

beast-of-no-possibility.hatenablog.com

 

 

なお、本記事はマダオ個人の体験談とそれに基づく感想です。

個人個人で体質も糖尿病の重症度も違いますので、運動・食事については自身の主治医や栄養士など専門家の意見を参考に行って下さい。

 

参考にした著作・HP・動画は当ブログ管理人のマダオが自身の糖尿病生活の参考にするため、閲覧させていただいている先であり、当ブログとは一切関係がありません。当ブログの記述に不正確さがあった場合、全て管理人のマダオに責任があります。