はい。こんにちは。
マダオです。
2型糖尿病が根治できる治療薬。
いまだ存在しない夢の薬。
それはおそらく我々、2型糖尿病患者が待ち望むものです。
しかし、根治に持ち込めるほど有用な治療薬が開発される可能性は極めて低い、とマダオは思っています。
なぜか?
予防薬の方が先に完成するからです。
そもそも論として、予防薬の方が簡単に作れるのは明らかです。
何でもそうですが、完全に壊れた後に該当部分のみ治す、というのは手間も暇もかかります。
壊れる前にメンテナンスするのが、楽だし、簡単です。
建物でも機械でも美術品でも、そもそも壊れないように保守する、というのが常に正しい取り扱いであるのは論を待たないところです。
ましてや完全な1品ものの生体であれば。
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つまり糖尿病も、治療薬より予防薬の方が早くできるのが自然且つ合理的だということです。そして完全な予防薬さえできれば、治療薬は無くても問題ないことになります。
今、糖尿病になってる古い世代さえ寿命でいなくなれば、治療対象は存在しなくなるのですから。
ただ既存の2型糖尿病患者に根治の希望がないかと言えば、そうでもありません。
臓器再生の需要があるからです。
癌、外傷、1型糖尿病などで膵臓機能を失う人がいる限り、臓器再生の一分野として膵臓も研究されるでしょう。
となれば、健常な膵臓機能自体は取り返せる可能性は十分あります。
ただし、既に糖尿病が進行している場合は、膵臓だけ再生しても、あまり意味がありません。
高血糖で全身の血管と臓器が傷んでしまっているからです。
糖尿病の合併症、併発症は全身にわたるものであり、脳ミソからつま先まで甚大なダメージを受けます。
つまり、進行した糖尿病のダメージを完全に取り除こうと思えば、体丸ごとの交換が必要であり、攻殻機動隊や銀河鉄道999の世界の技術水準が必要となってきます。
もちろん100年単位で科学技術の発展を待てるなら、そうした治療もあるのかもしれませんが、2025年を生きる我々が目にすることはないでしょう。
以上を踏まえると、既存の糖尿病患者たる我々は、できる限りHbA1c5.7%未満を維持し、体の受けるダメージを最低限にしつつ、膵臓の再生技術が確立されるのを待つのが無難な選択になるのではないでしょうか。
少なくとも膵β細胞の再生技術は、そう遠くない内に確立される、とマダオは信じています。
ここまで言うと、HbA1c5.7%未満なんて無理に決まってる!とか、何をすればいいか分からない!とか、これ以上努力できない!とかいう人はいそうです。
しかし、今、この瞬間、自身の血糖値を把握している人は、どれだけいるでしょうか。
今、この瞬間の血糖値を把握している人は、今日1日の血糖値を下げられる可能性が高いです。そして今日1日の血糖値を下げられれば、今月の血糖値を下げられます。今月の血糖値を下げられれば、今年の血糖値を下げられます。
全ては、今、この瞬間の積み重ねに過ぎません。
努力とは、正しい現状把握の上にしか積めないものです。今この瞬間の血糖値を知ることより優先順位が高い糖尿病対策は、現時点の技術水準では存在しないのです。

一歩一歩を自身の足で踏みしめていくしかないのだ。
当ブログの代表的な記事はこちら。
HbA1c9.7→4.8にするために何をしたか公開中。
beast-of-no-possibility.hatenablog.com
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なお、本記事はマダオ個人の体験談とそれに基づく感想です。
個人個人で体質も糖尿病の重症度も違いますので、運動・食事等については自身の主治医や栄養士など専門家の意見を参考に行って下さい。
参考にした著作・HP・動画は当ブログ管理人のマダオが自身の糖尿病生活の参考にするため、閲覧させていただいている先であり、当ブログとは一切関係がありません。当ブログの記述に不正確さがあった場合、全て管理人のマダオに責任があります。