はい。こんにちは。
マダオです。
本日は2023年のマダオの治療データを振り返って分かったことをお話したいと思います。
要旨は2つ。
①体重とHbA1cは無関係
②日常生活レベルの運動の重要性
となります。
では早速まいります。
①体重とHbA1cは無関係
糖尿病患者の皆さんなら大体経験されていると思いますが、ダイエットに成功してもHbA1c上がったりしてませんか?
またその逆パターンも。
今年の自分のデータを振り返ってたんですが、やっぱ体重とHbA1cは全く関係ないですね。
年始 体重79.5kg HbA1c4.8%
8月 体重73.5kg HbA1c5.2%
体重が6kgも減ってるのに、HbA1cは0.4%上昇してます。
完全な逆相関です。
実際、1年以内に10%以上の体重減少をさせても95%の人が寛解には至らないという統計データもあるくらいです。
関連記事:糖尿病寛解者の統計データを寛解中の糖尿病患者目線で考える
糖尿病治療において、なぜか体重を重要視する患者・医療従事者が大変多いわけですが、その指標、ホントに役に立ってますか??
特に医療従事者。HbA1cと体重に着目した治療をして、まるで成果が出てないのに何故検証を行わないのか理解に苦しみます。
体重を減らしても、HbA1cが上がるということは、体重を減らすためのカロリー制限もほぼ無意味ということになります。カロリー落としたところで、血糖値は無関係に上がりますからね。
結局、HbA1cを下げたければ、血糖測定をして自分の血糖値を見ていくのが最短の道なのです。
②日常生活レベルの運動の重要性
そして、日常生活レベルの運動でもしっかりHbA1cを下げていることが上記データから確認できます。
なぜか。
実は8月の時点で4ヶ月くらい完全な寝たきりだったからです。
極度の運動不足になりHbA1cが上がったわけです。
運動不足なら何で体重が落ちたのかって?
体調不良で食事量が落ちたからです。
もともと極力血糖値を上げない食生活をしてたので、10%くらい食事量が落ちても血糖値低下には繋がらず体重だけが落ちたのです。
で、ここで言いたいのは運動を超頑張れって事じゃありません。
むしろ、なるべく頑張らないで欲しいのです。
普通の日常生活レベルの運動効果を維持できるだけでもキチンとHbA1c低下効果があるのですから。
マダオはもともと半寝たきりなので、影響力はかなり少ないですが、それでも完全な寝たきりになると月に0.1%ずつHbA1cが悪化していきました。どこまで上昇するかは怖くて実験出来ませんでしたが、0.4%までの上昇は蓄積されていきました。
膝や腰を痛める可能性のある強度の運動を患者に安易に勧める医療従事者はとても多いですが、それは元気で体が丈夫な人の発想です。人生折り返しを過ぎてる病気持ちに運動頑張らせてケガさせて寝たきりにさせたら責任を取ってくれるんでしょうか?
運動をやるにしても食直後にやる最長15分の低強度運動で十分です。
関連記事:気になる先生を追え!(Dr.ゆきなり先生①最適な運動療法)
山村先生も仰ってますが、治療の重要度は『食事8割、運動2割』です。
関連記事:山村先生ふりーく!①『食事8割、運動2割』(糖尿病)
家の中だけで生活が完結してるマダオがHbA1c5.0%前後なのが何よりの証拠です。運動は日常生活レベルでも十分です。
時々、アスリートのような生活をして、『糖尿病を治した』と主張する運動過激派もいますが、その生活を本当に死ぬ前日まで出来るつもりでしょうか?平均的な日本人の健康寿命は、死の10年前に尽きるのです。余程な早死か突然死でもなければ、日常生活レベルの運動ができれば御の字な晩年を過ごすことになります。
運動に頼りきった血糖コントロールは必ずどこかで破綻します。
膝や腰を壊さないようにセーブすること、日常生活レベルの運動でもHbA1cの低下効果はきっちりあること、この2点を強調したいと思います。
最後に
2023年を振り返ってみましたが、皆さんはいかがだったでしょうか。
マダオは1年で7㎏くらい体重が上下してて驚きました。
多分、顔付も大分変わってるんでしょうけども、鏡を見る習慣がないので、何が違うのやら?って感じです。
毎日の変動は微量でも、月単位、年単位になると馬鹿にならない差が出てくる。
当然のことではありますが、実感を得る機会というのはなかなかありません。
糖尿病の治療は、毎日の『少し』がとても大事だと改めて痛感しました。
皆さんも、振り返りをしてみると何か発見があるかもしれません。
年末年始お忙しいとは思いますが、ぜひ一度ご検討ください。
当ブログの代表的な記事はこちら。
HbA1c9.7→4.8にするために何をしたか公開中。
beast-of-no-possibility.hatenablog.com
beast-of-no-possibility.hatenablog.com
なお、本記事はマダオ個人の体験談とそれに基づく感想です。
個人個人で体質も糖尿病の重症度も違いますので、運動・食事等については自身の主治医や栄養士など専門家の意見を参考に行って下さい。
参考にした著作・HP・動画は当ブログ管理人のマダオが自身の糖尿病生活の参考にするため、閲覧させていただいている先であり、当ブログとは一切関係がありません。当ブログの記述に不正確さがあった場合、全て管理人のマダオに責任があります。