はい。こんにちは。
マダオです。
とある2型糖尿病患者さんの一日の献立を拝見して思ったことを書きます。
茶碗に半分のごはん。
目玉焼き(ソース)。
サラダ(中華ドレッシング)。
味噌汁(じゃがいも)
絵に描いたような低カロリー食を心がけていらっしゃいます。
近所の病院でも糖尿病食のお手本として食品サンプルを置いていますが、こんな感じです。
ここまでやれば、血糖値は下がるのでしょうか?
答えは否です。
朝ごはんだけでなく3食ともこのような内容にされているという某糖尿病患者さんのHbA1cは9.0%あります。
ありえないと思うでしょうか?
それとも、納得!でしょうか?
マダオは後者です。
ぶっちゃけ、こんな食事では寝たきりの90代女性でもなければ、カロリー不足も甚だしいでしょう。
間食不可避です。
気合い次第で1ヵ月くらいは耐えられるかもしれませんが、一生続けられるとは思えません。
耐えきれなくなれば、あとは反動で爆食に走るのは明らかです。
また、間食しなかったとしても、上記のメニューでは絶対に血糖値は下がりません。
GL値の高い糖質ばかり摂取しているからです。
そもそも低カロリーは、痩せるかも知れませんが、血糖値の低下には繋がらないのです。
カロリー制限したところで、GL値の高い糖質を僅か数グラムでも口にすれば、糖尿病患者の血糖値は急上昇・急降下するからです。
そして血糖値が急降下すれば、異常な空腹感に悩まされ、間食・爆食につながります。
糖尿病患者の食事は、健常者と同等のカロリーを摂取すべきで、いたずらに制限するものではありません。
逆に米、小麦、砂糖類のようなGL値の高い食品は1グラムであっても警戒すべきです。
1日○グラムまでに糖質を制限すれば大丈夫!とかおやつの糖質は○グラムまで!などという話は、基本的に信じてはなりません。砂糖由来と野菜由来では同じ糖質1グラムでも、血糖値への影響は文字通りケタ違いです。
1日の食事を砂糖120グラム(480kcl)だけにすれば糖尿病は良くなると思いますか?
低カロリーであり糖質量も少ないですが、そんなメニューは自殺行為に過ぎません。
最初のメニューの話に戻ると
茶碗に半分のごはん。
目玉焼き(ソース)。
サラダ(中華ドレッシング)。
味噌汁(じゃがいも)。
太字、下線の部分がOUTです。
血糖値を急上昇させます。
ご飯は、水煮大豆あたりに変更。
ソースは、醤油あたりに変更。
中華ドレッシングは、マヨネーズあたりに変更。
当然ですが、サラダはポテトサラダやマカロニサラダなどはNGで、レタスやブロッコリーなどで構成します。
あとは血糖値の測定結果次第ですが、味噌汁の具もじゃがいもから変更してワカメあたりにすれば完璧でしょう。
ここまでやれば、メニューに豆腐とミックスナッツ、ついでに牛乳まで加えても、今より血糖値が上がることはまず無いでしょう。
逆に調味料に含まれる程度の砂糖やブドウ糖果糖液糖であっても、見逃すと痛い目に遭う可能性があります。
化石のような知識しか持たない医療従事者が意外と多いのは、非常に残念ですが、我々患者がそのレベルに合わせる必要はありません。
我々は自身の命がかかっているのですから。
自身の病気を改善できるのは、国でも会社でも医師でもありません。
自分のみです。
自身の血糖値をしっかり測定し、何が自分の血糖値を上げているのかキッチリ把握しましょう。
その際、他人の血糖値を参考にしてはなりません。
血糖値の変動幅は個人差がかなりあるので、最終的には自分の実測データ以外は信用出来ないのです。
フリースタイルリブレ等のCGMを活用すれば、一昔前には不可能だった高精度のデータが24時間体制で取得可能です。
糖尿病を改善したいなら、良好な血糖値を維持するのが最善の道であることは自明であり、血糖値の実測なくしてカロリー量だ、糖質量だと騒ぐのは、根拠の薄弱な精神論的な話であることに気づくべきです。
糖尿病患者の食事をカロリー量や糖質量のみで考える時代はとっくの昔に終わっているのですから。
当ブログの代表的な記事はこちら。
HbA1c9.7→4.8にするために何をしたか公開中。
beast-of-no-possibility.hatenablog.com
beast-of-no-possibility.hatenablog.com
なお、本記事はマダオ個人の体験談とそれに基づく感想です。
個人個人で体質も糖尿病の重症度も違いますので、運動・食事等については自身の主治医や栄養士など専門家の意見を参考に行って下さい。
参考にした著作・HP・動画は当ブログ管理人のマダオが自身の糖尿病生活の参考にするため、閲覧させていただいている先であり、当ブログとは一切関係がありません。当ブログの記述に不正確さがあった場合、全て管理人のマダオに責任があります。