可能性のない獣

半寝たきりの2型糖尿病患者が書くあれこれ

糖尿病の薬を健常者に使うべきか(堀江貴文氏が語る)

はい。こんにちは。

マダオです。

 

本日は標題の件について語りたいと思います。

キッカケはYouTubeで見かけた堀江貴文さんの以下動画です。

 

 

m.youtube.com

 

以上の動画において堀江さんは、健常者であるご自身が複数の糖尿病薬(製造が限られており入手が困難な新薬を含む)を使用していることを明かしており、糖尿病の予防となると主張されています

未病の段階で薬を使うことを認めないのは医師の怠慢だと仰っているわけですね。

 

これに対する個人的な意見ですが、糖尿病薬は健常者に使っても良い、と思います。

糖尿病の予防になる可能性が僅かにでもあるなら、試験として健常者が薬を使う意味はありますし、自ら被検体をやってくれるなら願ってもない事だからです。

 

ただし、5つ条件があります

 

①堀江さんのように国の保険に頼らず自費で使用すること

②副作用が出た場合、その治療も自費で行うこと

③副作用や薬効データは、キチンと国とメーカーにフィードバックすること

④薬の供給が安定するまでは使用を待つこと

⑤自身が特定の薬を使用していると公言しないこと

です。

 

堀江さんの場合、多分①以外は条件を満たしてないので、あまり好意的には扱えません。

 

①堀江さんのように国の保険に頼らず自費で使用すること

まず条件①は当然ですね。

少なくとも日本は国民皆保険の国で、何を適用にし、適用外にするかは厳格に管理されています。また、その管理には費用対効果の概念も入ってきますので、希少な薬を安く簡単に使用できて当然!という話にはなりません。

まあ、我が国の制度で自由診療が認められている以上、何の薬であれ堀江さんが自費で使用するのは自由だという事実は動かしようがありませんけども。

 

②副作用が出た場合、その治療も自費ですること

条件②も因果関係から当然です。

健常者への薬効が明らかでは無い劇物を、自由意志で服用するのですから、少なくとも副作用が疑われる場合は自由診療で対応するのが筋というものです。

始皇帝のように不老不死を求めて水銀を飲むのも個人の自由ではありますが、そういう冒険家には今後一切の保険を適用すべきではありません

 

③副作用や薬効データは、キチンと国とメーカーにフィードバックすること

条件③はノブレス・オブリージュに近いです。

しかし、本当に健常者への薬効があると主張するならば、セットで行うべきことです。

何せ本当に薬効があった場合、そのデータを蓄積すれば、将来健常者への保険適用ができる可能性が出てきます。自分も周囲も得をする可能性があります。

しかし、自由診療を行う医療機関は質の悪いところが多く、患者の副作用対応はおろか、国への報告も十分に行われていない現状があります。(患者が消費生活センターに駆け込み、深刻な事態が明らかになっています)

 

④薬の供給が安定するまでは使用を待つこと

条件④もノブレス・オブリージュと言って良いでしょう。

病気の患者のために用意された僅かな薬を、堀江さんのような健康な金持ちが横から金で買い叩く。

現実的にコレはできる事だし、現状がまさにそうです。

オレの命の価値は他の誰より高い!金なら出す!と公言しているわけです。

資本主義社会においては、普通にあることですが、あまり大っぴらにやらない方がイメージは良いでしょう。

 

⑤自身が特定の薬を使用していると公言しないこと

条件⑤は社会的影響を考えての配慮ですね。

堀江さんに限らず、有名人には熱心な信者がいます。

堀江さんの言うことを信じて、盲目的に従う人達が薬の服用まで真似をしたらどうなるでしょうか。

堀江さんほどお金もなく、覚悟もなく、ノブレス・オブリージュなどやりようもない大半の信者は大変困ったことになるでしょう。

 

そもそも論として糖尿病薬は効果が疑わしい

そもそも論として、糖尿病薬に糖尿病を改善する効果がほとんどない、というのがマダオの持論です。

 

関連記事:糖尿病薬は糖尿病患者の死亡率を下げない

 

しかも、薬による糖尿病予防の分野においては、しっかりした論文を見たことがありません。(確かαグルゴシダーゼ阻害薬は予備軍には適用されているはずですが…)

なので、自費で健常者への有効性を検証して下さるなら、とてもありがたくはあるのですが、メーカーおよび当局へのデータのフィードバックをしていないなら、なんの意味もありません。

 

堀江さんほど影響力・資金力のある方なら、素人へ自分の正しさを主張するのではなく、国や医師に対する働きかけ(薬の増産に向けた投資や、健常者への有効性を認めた論文の執筆を支援するなど)をしてもいいのでは?と思います。

マダオは堀江さんに期待し過ぎなのでしょうか。

 

糖尿病薬の闇は深い

 

なお、未承認の薬を患者に処方するような医師は、少なくない割合で金に困った食いつめ者であり、糖尿病薬について素人同然なため、多くの社会的な問題を引き起こしています。

 

国民生活センターによる注意喚起:

自宅で完結?手軽に痩せられる?痩身をうたうオンライン美容医療にご注意!−糖尿病治療薬を痩身目的で消費者に自己注射させるケースがみられます−(発表情報)_国民生活センター

 

また繰り返しますが、糖尿病薬は糖尿病患者にすら効果を発揮しているか疑わしいものが大半で、痩せる新薬(GLP1受容体作動薬系)に至っては、長期の安全性の検証も十分とは言い難いです。痩せるだけならヒ素や水銀を飲めばいいわけで、痩せるという効果は毒物に共通する特徴です。

難しい話は置いといて健康な方が進んで飲むようなもんじゃないよ・・・というのがマダオの本音です。

 

 

当ブログの代表的な記事はこちら。

HbA1c9.7→4.8にするために何をしたか公開中。

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CGMマダオがイチオシする商品の一覧はこちら。

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なお、本記事はマダオ個人の体験談とそれに基づく感想です。

個人個人で体質も糖尿病の重症度も違いますので、運動・食事等については自身の主治医や栄養士など専門家の意見を参考に行って下さい。

 

参考にした著作・HP・動画は当ブログ管理人のマダオが自身の糖尿病生活の参考にするため、閲覧させていただいている先であり、当ブログとは一切関係がありません。当ブログの記述に不正確さがあった場合、全て管理人のマダオに責任があります。

2024年2月のCGM(フリースタイルリブレ)の結果はっぴょー

はい。こんにちは。

マダオです。

 

年が明けて2024年初のリブレによる計測です。

前回12月は、自分的にはかなり良好な結果でしたが、今回はどうだったでしょうか。

ということで、結果をご覧ください。

 

さすがに看過できない低さになってきました

 

推定HbA1c:4.4%

血糖値:63-133(期間平均81)

TIR(70-140):87%

グルコースイベント:12回(平均293分)

 

前回12月のリブレ使用時と比較すると推定HbA1cは0.4%減で4.4%でした。

HbA1cは4.6%が正常値の下限です。なので、バッチリきっかり異常値です。

当然、自分史上歴代一位の最低値です。

しかも、今回TBR(血糖値70未満)が12%増で13%に悪化しています。

TBRは4%未満が正常値。ですので、これもかなりな異常値です。

こちらも歴代最悪記録更新です。

また絶対値で低血糖の内容を見ても、1日1回平均5時間のペースで低血糖になっています。

糖尿病は、血糖値が上がりやすい側面ばかりが注目されます。しかし、下がる時も異常な挙動をしやすいということはもう少し知られてもいい気がします。一度糖尿病になると、薬なんて使わなくても日常的に低血糖になったりするんだよっ☆(ゝω・)

 

唯一良かったのは60未満の低血糖には一度もなっていないこと、くらいでしょうか。

 

体重については71㎏前後なので、減少傾向です。

一時期70㎏前後まで落ちましたが、意図的に間食を増やしているため、少し持ち直しています。

今朝は71.2㎏でした。(前回値72.5㎏)

 

運動は相変わらず1日1回軽い散歩をしています。

 

総括すると、今回はかなり悪い結果でした。

しかし、誓って言いますが主観的には特に何も変わったことはしていません。

少し体調が悪くて食事量が安定しなかった・・・のかもしれませんが、同居の家族すら気付かないレベルの差です。

リブレを使っていなかったら、まずこんな状態であることにすら気付かなかったでしょう。

現在、低血糖対策が奏功しているかはともかく、問題に気付いたからには何とかしたいところです。

しばらくは意図的に食事量と間食量を増やしたいと思います。

体重も年初の72.5㎏くらいまでは増やすかもしれません。

 

ということで、今月のCGMの結果発表でした。

 

 

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【注意喚起】スマートウォッチでは血糖値を測れない【オムロンを騙る詐欺】

はい。こんにちは。

マダオです。

 

以前から何度かこの話題には触れているのですが、再度申し上げます。

 

2024年2月現在、体に針を刺さないで血糖値の測定はできません。

スマートウォッチで血糖測定など絶対に不可能です。

 

関連記事:次世代の血糖値測定技術は聖杯と呼ばれている

 

そもそも針のない血糖測定器は、そこらの無名メーカーが1万円かそこらで販売できるようなものではありません。もし開発が成功したら、それだけで世界的な大ニュースになるような代物ですから。

 

よって無名メーカーで1万円程度のものは確実に詐欺!

と言っていたところで、こんな動画を発見してしまいました。

 

www.youtube.com

 

オムロン製のスマートウォッチで血糖測定できる、と主張する患者に会った、という糖尿病内科医あーこ先生のお話です。

しかし、病院の採血結果150に対して、スマートウォッチは70

完全なゴミです。

そして、当たり前ながら、オムロン社ではそのような製品を作っていないというお知らせを出しています

 

【注意喚起】重要なお知らせ:オムロンブランドをかたる偽サイト・製品の販売にご注意ください|お知らせ|オムロン ヘルスケア 様

 

典型的な詐欺商品ですね。

そもそも血糖測定機能がなく適当な数値を液晶に表示しているだけです。

何なら無機物の血糖値が『測定』できるようなガラクタです。

 

関連記事:中国製スマートウォッチは豆乳飲料の血糖値まで測定可能である( ー`дー´)キリッ

 

あまり言いたくはないのですが、我々糖尿病患者は、詐欺師共から絶好のカモだと思われています。

〇〇するだけで血糖値が下がる!とか、〇〇を食べれば血糖値が下がる!などというデマを信じると思われています。

 

今回のスマートウォッチも根っこは同じです。

ガンの治療にコーヒー浣腸を選択するようなものです。

(ちなみにガンの場合、代替医療に頼ると死亡率は2倍になるそうです。糖尿病だって当然無関係の話ではありません)

 

代替療法選んだがん患者、死亡リスク2倍に 米研究(1/2) - CNN.co.jp 様

 

貴方がこれら有り得ない商品やサービスを利用することにより失うものはたかだか数万の小銭ではありません。

あなたの命です。

 

針を刺さない小型の非侵襲型血糖測定器は、まだこの地球上に存在しません。

あったとしても、製作原価だけでビルが何棟か建つような試作機のみです。

絶対に1万円では買えませんし、実用化に成功すれば商品化の前に新聞、ニュースで大々的に騒がれます。

今回の詐欺はオムロンを騙っていましたが、どこの組織名を名乗ろうが、無いものは無いのです。

血糖測定できるスマートウォッチは、ドラえもんや四次元ポケットより実用化は早いと思いますが、相当な未来ガジェットだということだけは忘れないで下さい。

 

このようなデタラメな雑貨品が出回るせいで、死人が出ないことを心から祈っています。

 

関連記事:スティーブ・ジョブスのコーヒー浣腸をマダオは笑えるのか?

 

スマートウォッチ、ダメ!絶対!

 

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カテゴリ【山村先生ふりーく!】を新設しました。

はい。こんにちは。

マダオです。

 

本日、2回目の更新です。

 

で、いきなり何?というお話ですが、お知らせです。

先ほど更新した以下の記事を持ちまして、『やさしい内科医』山村聡先生の解説動画を、独立したカテゴリとして新設しました。

beast-of-no-possibility.hatenablog.com

 

気付けば山村先生関連の『山村先生ふりーく!』で4本、『医師検証動画』で9本も記事を書いていました。

合計13本も記事を書いておいて、「雑記カテゴリーから適当に探して読んでくださいね☆」というのも不親切なので、やっと重い腰を上げました(白目

 

また以上の13本の記事は当ブログの代表的な記事にリンク集を載せました。

同時に【山村先生ふりーく!】カテゴリの記事の末尾にも以下のような案内板を設置済みです。

まだ読んだことがない記事がありましたら、ぜひご覧ください。

 

その他の山村先生の動画は以下リンクよりご覧いただけます。

 山村先生ふりーく!①『食事8割、運動2割』

 山村先生ふりーく!②『今すぐ止めろ!恐怖の飲み物』

 山村先生ふりーく!③『理想の炭水化物量はどれくらい?』

 山村先生ふりーく!④『コレをやめればお腹はすかない』

   

 山村先生の体当たり血糖測定!【医師検証動画】シリーズ

 玄米は糖尿病患者にとって安全な食品ではない

 蕎麦はうどんと同じくらい糖尿病患者にとって危険である

 全粒粉パンは糖尿病患者にとって安全な食品ではない

 オートミールは糖尿病患者にとって安全な食品ではない

 果物は糖尿病患者にとって安全な食品ではない

 甘い飲み物はガチの危険物である 

 トクホのお茶は気休め程度にしか血糖値上昇を抑制しない

 レジスタントスターチはほとんど意味がない

 

 寿司と刺身の食べ比べ【何が高血糖の原因なのか?】

 

これからもグッとくる動画を見つけたら、逐一ご紹介していきます。

今後とも当ブログ『可能性のない獣』をよろしくお願いいたします。

 

 

2024年2月10日 可能性のない獣 管理人マダオ

 

新カテゴリ設置のお知らせでございます

 

 

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なお、本記事はマダオ個人の体験談とそれに基づく感想です。

個人個人で体質も糖尿病の重症度も違いますので、運動・食事等については自身の主治医や栄養士など専門家の意見を参考に行って下さい。

 

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【医師 検証動画】寿司と刺身の食べ比べ【何が高血糖の原因なのか?】

はい。こんにちは。

マダオです。

 

突然ですが、質問です。

寿司と刺身、どちらが高血糖を招くでしょうか?

本ブログを見にくるくらい勉強熱心な皆さんなら、血糖測定をするまでもなく答えが分かるかもしれません。

答えは・・・。

白米(糖質)を多く含む寿司です。

 

しかし、『やさしい内科医』山村先生は、敢えて寿司と刺身を比較した血糖測定動画を撮影し、公開されています。

これは一体何を意図した動画なのでしょうか?

いつも通り山村先生は多くを語りませんが、実に示唆に富む内容になっています。

ということで、マダオなりに解説したいと思います。

では、まいります。

 

www.youtube.com

 

寿司1人前で60分後82の上昇 に対して

刺身8切れで70分後6の上昇 です。

 

使用されたのは

寿司1人前(586kcl 炭水化物74.6g)

刺身8切れ(251kcl 炭水化物0.1g)

となります。

 

本動画で分かること その①『カロリーと血糖値は無関係である』

寿司の586kclで上がった血糖値は82

刺身の251kclで上がった血糖値は6

 

医療従事者に多いカロリー至上主義者の考え方を信じるなら、カロリーの大きさに比例して血糖値が上がることになります。

だとすると寿司の4割のカロリーの刺身を食べた時、血糖値も寿司の4割(32)は上がらないとおかしいです。

しかし、結果は6。想定される数値の17%に過ぎません。

同カロリーの刺身と寿司では上昇する血糖値に6倍弱の差があるのです。

 

カロリーをいくら気にしても糖尿病が良くならないのは当然と言えるでしょう。

 

本動画で分かること その②『糖質と血糖値は関連性がある』

寿司の炭水化物74.6gで上がった血糖値は82

刺身の炭水化物0.1gで上がった血糖値は6

 

実は数値的な乖離はこちらの方が大きいです。

炭水化物量を750分の1にした刺身で、血糖値は6分の1にしかなっていないからてす。

 

しかし、これは、炭水化物量を見ることに意味がない、ということではありません。

寿司で上がった6という数値は、炭水化物由来の血糖上昇ではないからです。

実は、タンパク質、脂質でも僅かながら血糖値が上がります。

ですので、寿司の炭水化物0.1gによる血糖値の上昇はほぼゼロと考えれば辻褄が合います。

 

炭水化物(糖質)量の大小は、血糖値上昇と、ある程度相関します

 

本動画で分かること その③『CGM高血糖の原因を探る方法がコレだ!』

皆さんは食事療法を行うにあたり、どのような手法を取っていますか?

今回の動画で、山村先生は『寿司』という極めて分かりやすい例題を出して下さいました。

 

寿司の構成要素は、白米、魚、酢、醤油です。

寿司を食べて80も血糖上昇した場合、何が原因か検証するなら、こういう方法を取れば分かりやすいよ、というお話です。

 

本動画の手法は寿司に限らず、食事全てに応用できるやり方です。

怪しい要素をピックアップして、それを抜いた食事を摂ってみるのです

何が怪しいか見当がつかないという人はGL値を参考にしてみるのもいいでしょう。

一般的にはGL値の数字が大きいものほど危険物です。

 

参考サイト:380食品のGL値・糖質量・カロリー比較リスト【見やすいグラフつき】 - 世界を見える化するサイト ミエルカ 様

 

こうして特定した高血糖の原因を、極力食べないようにすれば、医師の小言に怯える必要は無くなります

 

糖尿病の改善に必要なのは、血糖測定による現状把握です。

数ヶ月に1度HbA1cを測定したところで、糖尿病患者の99.7%に意味がないことは過去の結果が証明しています

 

関連記事:

【マダオが気になる糖のニュース】糖尿病患者の努力は99.7%報われない

糖尿病寛解者の統計データを寛解中の糖尿病患者目線で考える

 

なお、この高血糖の原因というのは、人により違います

同じ糖尿病患者でも米で上がりやすい人もいますし、小麦で上がりやすい人もいます。

マダオの場合、両方ダメでした。HbA1c9.7になるまで重症化させてしまったせいか、生まれつきの体質かは分かりませんが、一口でも高血糖になります。

ですので、他人の血糖測定結果を見て自分の食事内容を決めないでください。自分の血糖値のことは自分で測定しない限り、誰にも分らないのです。

 

最後に(マダオの感想)

高血糖という状態は、何の原因もなく起こるわけではありません。

その原因のほとんどが、日常生活の中に潜んでいます。

変わったことはしていない、そう思いたくなる気持ちは分かります。

しかし、糖尿病は遺伝と加齢により発症・進行します

加齢で近眼になったり、耳が遠くなったりするのと同じです。

昔の自分と同じやり方、他人と同じやり方では健康な生活を維持できないのです。

糖尿病を改善したければ、無闇にカロリー量を減らす必要はありません。

ご自分の高血糖の原因になる食材だけ特定して、それを避ければお腹いっぱい食事できるようになります。

少しばかり血糖測定を頑張って、今後の快適な食生活を取り戻しませんか?

 

高血糖の原因さえ、特定・排除できれば食生活の自由度は劇的に上がる

 

その他の山村先生の動画は以下リンクよりご覧いただけます。

 山村先生ふりーく!①『食事8割、運動2割』

 山村先生ふりーく!②『今すぐ止めろ!恐怖の飲み物』

 山村先生ふりーく!③『理想の炭水化物量はどれくらい?』

 山村先生ふりーく!④『コレをやめればお腹はすかない』

   

 山村先生の体当たり血糖測定!【医師検証動画】シリーズ

 玄米は糖尿病患者にとって安全な食品ではない

 蕎麦はうどんと同じくらい糖尿病患者にとって危険である

 全粒粉パンは糖尿病患者にとって安全な食品ではない

 オートミールは糖尿病患者にとって安全な食品ではない

 果物は糖尿病患者にとって安全な食品ではない

 甘い飲み物はガチの危険物である 

 トクホのお茶は気休め程度にしか血糖値上昇を抑制しない

 レジスタントスターチはほとんど意味がない

 

 

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半数以上の糖尿病患者は痩せる必要がない

はい。こんにちは。

マダオです。

 

まずはコチラをご覧下さい。

信州大学の大岩先生が執筆された糖尿病診療ガイドライン2019の解説です。

 

http://s-igaku.umin.jp/DATA/68_04/68_04_07.pdf

 

大岩先生は日本糖尿病学会の医師向けセミナーで講師をされるなど、我が国の糖尿病専門医の中でも特に知識と熱意を持った方です。

 

解説を要約すると

〇海外では標準体重(BMI22)という概念自体がない

〇よって『標準体重を目指すためのカロリー制限』という指導も海外では存在しない

〇日本人の糖尿病患者で1番死亡率が低いBMIは20~25とかなり幅広いことが分かっている

〇75歳以上の高齢患者に至ってはBMI25を超えても特に死亡率は上がらない

〇患者の栄養については個別性が強く柔軟に考慮する必要がある

〇大事なのは量ではなく質だと思われる

ということです。

 

何の病気の治療でも同じですが、その治療法により患者の死亡率をどれだけ下げるかが有効性の目安とされます。

糖尿病患者の死亡率が1番低いBMIが20~25であるならば、半数以上の糖尿病患者は体重を治療の目安とすることはおかしい事になります。

実はここ20年ほど2型糖尿病患者のBMIは平均で24.1%から25.0%だからです。

 

つまり、少なくとも患者の半数ほどは最も死亡率が低いBMI帯に位置しており、やせることによる死亡率低減効果は見込めないことになります。

また1年以内に10%以上体重を減少させても、糖尿病を寛解(※)できる人は5%しかおらず、しかもそのうち3分の2は1年後には悪化する、という残念な研究結果も、やせる意義について疑問を投げかけます。

 

関連記事:糖尿病寛解者の統計データを寛解中の糖尿病患者目線で考える

 

(※)寛解とは:投薬なしで3ヶ月以上HbA1c6.5%未満に維持している状態

 

2型糖尿病患者は、日常的に『やせろ、体重を減らせ』とプレッシャーをかけられます。しかしBMI25以内の患者が体重やカロリーに着目する意義は果たしてあるのでしょうか?

 

なお、今回の大岩先生のお話の本題は、高齢患者の栄養基準の見直し(一律BMI22%基準を65歳以上のみ緩和した)がなぜ行われたかについての解説です。しかし、その根拠として出された論文は高齢患者だけに限った話と解釈する必要はありません。栄養や体重の基準については海外(特にアメリカ糖尿病学会)の内容に徐々に近づいていくものと思ってよいでしょう。

ですが、誤解なきよう申し上げます。今回の大岩先生の解説では、全ての患者に体重抑制が不要だと言っているわけではなく、『肥満者』には必要だと釘を刺されています。ただ、海外での『肥満者』基準は大体BMI30ですし、日本でも25ですので、結局は半数の患者に体重目標を掲げる必要はないことになります。

 

 

糖尿病を体重やカロリー量で考えるな!

以上の主張をマダオは本ブログで繰り返しています。

 

まずカロリーと血糖値には必ずしも関連性はありません。

またBMIが30近くても血糖コントロールを取り戻すことは可能です。

 

やせることは糖尿病改善に必須・前提条件だと考えるのは間違いです。

血糖値が下がった結果としてやせるというのが正解です。

カロリー制限など他の手段でも痩せなくはないですが、それでは血糖値は下がりません。

 

また血糖値の上がり方は人により千差万別で個別性が高く、食品をカロリー量で選択するのも間違いです。

大事なのは食品の量ではなく質です。

血糖測定を通じて、自分の血糖値を上げにくい食品を探すのが、糖尿病改善の近道となります。

 

繰り返しになりますが、体重やカロリー量を減らすことは、糖尿病治療ではありません。

医学用語ですらない生活習慣病』という概念に基づき、痩せる治療にこだわった結果が糖尿病の寛解率1%という惨状です。

糖尿病患者が下げる必要があるのは血糖値だけです。

注目すべきは血糖値のみであり、適切に血糖値さえ下げればいずれ体重も下がるのです。

順番がアベコベなうえ、半分以上の患者の死亡率を下げるかどうか怪しい『痩せろ』という指導には大きな疑問を呈さざるを得ません

 

体重を減らすことは糖尿病治療ではない

 

 

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フリースタイルリブレ2が日本発売開始

はい。こんにちは。

マダオです。

 

本ブログで使用をオススメしている血糖測定器フリースタイルリブレの後継機が昨年末に日本で発売開始されました。

 

その名もフリースタイルリブレ2。

(そのまんまやんけ!!)

 

精度は変わってないものの、使い勝手はかなり向上しています。

詳しくは末尾の動画をご覧頂きたいのですが、問題点が2つ。

 

1つ目。

リーダーは既存のものを使用できないこと。

2専用リーダーが発売予定とのことですが、いまのところはスマホでの読み取りしかできません。

 

そして2つ目にして最大の問題。

今後の流通事情がまだ不透明なことです。

マダオの確認する限り通販でリブレ2を扱っている会社は1社のみです。また価格も

プレミア化しており、センサー1個約9,000円とかなり高額になっています。

 

杞憂かもしれませんが、リブレ1がディスコンになり、リブレ2も病院以外で入手できなくなる可能性が無きにしも非ず。

自由診療扱いで入手しようとすると、手間も金額も恐ろしい事になりそうです。

高機能になるのは大歓迎ですけど、もし販売方法が変わるとリブレ難民が発生するかも知れません。

 

ちなみに個人的には、リブレ2に乗り換えるつもりではあるんですが、2専用リーダーが発売されたあとかなと思っています。

新しいデバイスと聞くだけでワクワクする性質なので、何だかちょっと楽しみです。

 

www.youtube.com

 

昨今の技術の進歩は頼もしい限りです

 

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