はい。こんにちは。
マダオです。
TVCM等で、『血糖値を上げないトクホのお茶』みたいな宣伝文句を聞いたことはないでしょうか。
大体の場合、難消化性デキストリンが数グラム入っているだけのお茶だったりするんですが、これって意味あると思いますか？
自己申告制の機能性表示食品よりはご利益がありそうですが、食べたオヤツの糖質を帳消しにしてくれるような効果があったりするのでしょうか。
様式美を守っていつものスタイルで申し上げましょう。
トクホのお茶を飲めば血糖値が上がらない？
んなわきゃねーでしょーが！！
実際のところ、300g（糖質量100ｇ超）の白米を食べても血糖値にして10前後の抑制効果しかないようです。
マダオが参考にしたHP：難消化性デキストリンの特性と用途｜農畜産業振興機構 様
糖質100ｇ食べて10の抑制効果では、一般個人が計測したところで違いが見いだせるかどうか・・・。
そんな中、今回、糖尿病内科医の山村 聡先生がご自身の血糖値を測定して公表してくださっていますので、ご紹介します。
どらやき1個+からだすこやか茶Wで50分後の血糖値119上昇。
がっつり上昇していますね。
和菓子は脂質をほとんど含んでいないからヘルシー！なんてことはないんですよ。
純粋な糖質であればあるほど血糖値は上がるものです。
なお、別日ではありますが、同じどら焼きを素で食べた時の動画がこちら。
どらやき1個で40分後の血糖値78上昇。
なんと、トクホのお茶を飲んでない時の方が血糖値上昇しないという結果に。
どらやき1個+からだすこやか茶Wで50分後の血糖値119上昇。
どらやき1個で40分後の血糖値78上昇。
これは一体どうしたことか・・・。
などと思うのは血糖値測定をあまりやったことがない人です。
血糖値の変動幅は、糖尿病の重症度、個々人の体質、一日の活動量によって大きく違います。（ちなみに山村先生は健常者です）
加えて同じ人でも日によって、血糖値の変動幅は大きく違うのです。
活動量の差が最大の原因になりますが、精神状態や体調によっても全く変わってきます。
なので、検証動画の結果を見て、トクホのお茶が血糖値を大きく上げる、という見方はしない方がいいでしょう。（自分の血糖値であれば念のため、トクホのお茶単体で血糖値測定してみますが、成分表示を信じる限りにおいては、血糖値的に安全な商品であると思われます）
ここで着目すべきは、トクホのお茶を飲んだところで、血糖値を大きく抑制する効果はない、という部分です。
糖質量の大小だけで血糖値の上昇幅が決まるわけではないのですが、白米の糖質100g超で10しか抑制しないお茶が、どら焼きの糖質36gでそれ以上の抑制効果があるとはどうにも思い難いですよね。
結論として、小麦・砂糖の混合物は極めて危険でトクホのお茶程度でどうにかなるようなものではない、ということになります。
食事療法をしている糖尿病患者で1食100g以上の糖質を摂る人も稀でしょうが、その場合でもピーク血糖値が10しか下がらないようなので、どれほどの意味があるのかというと？？
もちろん血糖値の変動幅は、糖尿病の重症度、個々人の体質、一日の活動量によって大きく違います。なので、糖尿病患者であってもトクホのお茶で血糖値を十分抑制できる人もいるのかもしれません。
しかし、自身の血糖値を測定せずに『TVでCMしてるから大丈夫！』などという理由で効果を期待してよいようなモノではない、ということは知っておくべきでしょう。
その他の山村先生の動画は以下リンクよりご覧いただけます。
山村先生の体当たり血糖測定！【医師検証動画】シリーズ
当ブログの代表的な記事はこちら。
HbA1c9.7→4.8にするために何をしたか公開中。
beast-of-no-possibility.hatenablog.com
beast-of-no-possibility.hatenablog.com
なお、本記事はマダオ個人の体験談とそれに基づく感想です。
個人個人で体質も糖尿病の重症度も違いますので、運動・食事等については自身の主治医や栄養士など専門家の意見を参考に行って下さい。
参考にした著作・HP・動画は当ブログ管理人のマダオが自身の糖尿病生活の参考にするため、閲覧させていただいている先であり、当ブログとは一切関係がありません。当ブログの記述に不正確さがあった場合、全て管理人のマダオに責任があります。
