可能性のない獣

半寝たきりの2型糖尿病患者が書くあれこれ

山村先生ふりーく!④『コレをやめればお腹はすかない』(糖尿病)

はい。こんにちは。

マダオです。

 

最近、山村先生の動画をいっぱいご紹介していますが、short動画でも素晴らしい内容のものが多いので、集中してご紹介したいと思います。

 

本日は、『コレをやめればお腹はすかない』です。

前回、理想の炭水化物量は人により違うから最大血糖値140以内を目安に食事を調整しようという内容の動画をご紹介しました。

人により理想の炭水化物が違うのは分かったけど、では山村先生はどんな食生活をされているの?という疑問に答えてくれたのが本動画です。

 

『コレをやめればお腹はすかない』

www.youtube.com

 

 

山村先生はご自身の食生活について、

炭水化物たっぷりの食事はほとんどしていません。

おかず中心でご飯もたまに食べる程度です。

炭水化物食べなくなるとお腹も空きにくくなりますよ。

と仰っています。

炭水化物を減らすとお腹が空きにくくなる理由については、特に言及されていないのですが、その理由こそが肝心です。

実は、3大栄養素であるタンパク質、脂質、炭水化物のうち血糖値を急上昇・急降下させる栄養素は炭水化物(特に精製されたもの)です。特に糖尿病患者は少量の炭水化物でも大きく血糖値が反応する事があります。

 

そして空腹感というのは主に血糖値が低下した時に起こる現象なのです。

特に耐え難い空腹というのは血糖値の急上昇後に起こる急降下により起きます。

空腹感に悩まされないためにも、高血糖をもたらさない食事内容に調整することは非常に重要なのです。

 

ここで間違ってはならないのは、炭水化物を一律に質量の大小で評価しないことです。

砂糖由来の100gと野菜由来の100gでは血糖値への影響は全く違います。

あくまで最大血糖値140以内におさめるための炭水化物の調整であって、糖質量を抑制するのが目的ではない、ということです。

最大血糖値140以内に出来ていて、空腹感に悩まされないならば何を食べても問題ありません。山村先生の場合は、主食に白米を摂らないという方法がベストなだけで、人によりベストな解は異なります。

 

また糖質を調整する必要性を説くと、『糖質制限は害悪だ』などと仰る方もいますが、実際のところ、糖尿病患者のPFCバランスを一律に設定できるエビデンスは存在しません。これは日本糖尿病学会も認める厳然とした事実です。(糖尿病診療ガイドライン2019)

人によって炭水化物量30%がベストなこともありうるでしょうし、80%がベストなこともありうるということです。(理想の炭水化物量は人により違う)

 

しかし間違いなく言えることがあります

〇糖尿病患者の寿命は健常者より10年近く短いこと。

〇HbA1c6.0%を超えるあたりから死亡率は上がってしまうこと。

2型糖尿病患者の平均HbA1cは7.1%前後であること。

我々は既に寿命を10年も縮めるような病気にかかっていて、できるかぎりHbA1cを6.0%未満にまで下げる必要があるということです。

このまま高血糖状態を放置すれば、異常な空腹感は一生付きまとうことになり、寿命も10年縮むのですから。

 

 

(以下は空腹感についてのマダオ経験談私見です)

ここまで読んだ方でも『何の制限であれ食事の我慢なんて無理だ!』と思う方は多いでしょう

なぜなら、我々糖尿病患者は日常的に耐え難い空腹感に晒されているからです。

健常者の方々は、簡単に『我慢しろ!』とか『努力が足りない!』とか言ってくれますが、我々の空腹感は次元が違うのです。

 

しかし、思い出してくださいマダオは最大血糖値に合わせて炭水化物を調整しろ、という趣旨のお話はしましたが、カロリーを控えろとか空腹感を我慢しろという話は全くしていません

最大血糖値400オーバーだったころの空腹感は今も覚えていますが、アレは我慢できるような代物ではありません。

 

正直、闘病開始時は食事で満腹になっても、1時間もしないうちにお腹が空いて仕方がなくなり、一日中オヤツを食べている有様でした。

当初は間食にかけている費用だけでも月1.5万円は超えていたと思います。

そんな状態で血糖値なんて下がるわけないし、痩せないと思うでしょうか?

ここで前回ご紹介した理想の炭水化物の話になります。炭水化物を含んでいてもカロリーが高くても血糖値を上げづらい食べ物というものはあります。

 

結論から言えば血糖値を上げづらいオヤツを厳選し、最大血糖値が目標値を超えないようにだけ気を付けていれば空腹感を我慢する必要はありません

実際にそんな生活を続けた結果、最大血糖値を抑制することに成功し、間食の量も徐々に減少。今は間食にかける費用は3分の1以下で済んでいます。

血糖値400超と140未満では、金額ベースで3倍から4倍くらい、感覚的にもそれくらい空腹感のキツさが違います

 

特に糖尿病患者は少量の炭水化物でも血糖値が上がる事があるため、自分に合っていない食事をした後の空腹感は健常者の比ではありません。また元の数字が高いため、正常値まで改善しようとすると血糖値の下降によりトンデモない空腹感を味わうことになります。

なので、マダオ血糖値をあまり上げないものであれば間食はガンガンしていいと思いますし、我慢などするべきではないと考えています。大事なのは目標とする最大血糖値を超えないことであって、カロリー量を気にするのは最大血糖値が充分下がった後で良いのです。

(以上マダオ私見終了)

 

 

重要なのは常に血糖値であり、食事量(カロリー量)や炭水化物の質量ではない

 

その他の山村先生の動画は以下リンクよりご覧いただけます。

 山村先生ふりーく!①『食事8割、運動2割』

 山村先生ふりーく!②『今すぐ止めろ!恐怖の飲み物』

 山村先生ふりーく!③『理想の炭水化物量はどれくらい?』

   

 山村先生の体当たり血糖測定!【医師検証動画】シリーズ

 玄米は糖尿病患者にとって安全な食品ではない

 蕎麦はうどんと同じくらい糖尿病患者にとって危険である

 全粒粉パンは糖尿病患者にとって安全な食品ではない

 オートミールは糖尿病患者にとって安全な食品ではない

 果物は糖尿病患者にとって安全な食品ではない

 甘い飲み物はガチの危険物である 

 トクホのお茶は気休め程度にしか血糖値上昇を抑制しない

 レジスタントスターチはほとんど意味がない

 

 寿司と刺身の食べ比べ【何が高血糖の原因なのか?】

 

 

当ブログの代表的な記事はこちら。

HbA1c9.7→4.8にするために何をしたか公開中。

beast-of-no-possibility.hatenablog.com

 

 

CGMマダオがイチオシする商品の一覧はこちら。

beast-of-no-possibility.hatenablog.com

 

 

なお、本記事はマダオ個人の体験談とそれに基づく感想です。

個人個人で体質も糖尿病の重症度も違いますので、運動・食事等については自身の主治医や栄養士など専門家の意見を参考に行って下さい。

 

参考にした著作・HP・動画は当ブログ管理人のマダオが自身の糖尿病生活の参考にするため、閲覧させていただいている先であり、当ブログとは一切関係がありません。当ブログの記述に不正確さがあった場合、全て管理人のマダオに責任があります。